形式にとらわれない挙式スタイル「人前式」とは？

人前式の最大の特徴は？

自由なスタイルで結婚の宣言ができる人前式。特徴は主に３点あります！

１…両親、親族、親しい友人たちの前で結婚を誓う
チャペルや神社など、多くの挙式は神様に結婚を誓うスタイルです。一方、人前式は文字通り親族や親しい友人などゲストの前で結婚を誓うスタイル。ゲストの方たちはチャペル式などのように挙式に参加するだけでなく、結婚の誓いを承認する役割を担うため、式全体に一体感が生まれ、和やかな雰囲気を醸しだすことができます。

２…宗教とは関係なく進行できる
宗教にとらわれないため、演出や進行、誓いの言葉まで自由に決めることができます。披露宴会場やガーデンなど自由な場所で、衣裳も洋装・和装にこだわる必要がありません。キリスト教式スタイルの指輪交換などの進行を一部取り入れたり、神前式で行われる儀式を用いたりなど、宗教的要素をところどころ加えることもできます。

３…オリジナリティを大切にできる
決められた形式がないからこそ、世界でひとつだけの挙式を実現することができます。結婚生活に向けた誓いの言葉さえ、自分たちで考えた内容で宣言することができます。日頃自分たちを支えてくれている親族や友人・知人に結婚の決意を伝えたい方にも、人前式はピッタリです。

人前式の魅力とは

挙式といえばウェディングドレスの花嫁が父親とバージンロードを歩くキリスト教スタイルや、厳かで伝統的なイメージのある神前式スタイルを思い浮かべる人が多いかもしれません。人前式はどちらでもない自由な形式の挙式スタイルで、最近人気を集めています。では、人前式のどんな点に魅力があるのでしょうか？

◆一番信頼できる家族や親戚、友達を承認者にできる
人前式が他の挙式スタイルと大きく違うのは、神様ではなく、親族や友人・知人に結婚を誓うこと。ゲストが結婚の承認者になるため、形だけのセレモニーにならず、会場全体に一体感が生まれます。

◆堅苦しくなくアットホーム
最高の挙式にしたい、だけどアットホームな雰囲気にしてゲストにも楽しんでもらいたいと願うなら、人前式が最適です。

◆自分たちのスタイルを作れる
形式がなく、自由に決めることのできる人前式は、式場や衣裳、誓いの言葉も自分たちらしさを出すことができます。ふたりの思い出の地で式を行うなど、アレンジは自分たち次第です。挙式の流れや演出、会場のコーディネートや料理など様々な部分で自分達らしさを作ることができます。

◆宗教にこだわらなくていい
新郎新婦両家の宗教がそれぞれ違い、特定の神の前で挙式が行えない場合など、人前式なら宗教色のない挙式スタイルのため、両家に配慮できます。

人前式の注意点は？

人前式が注目されるようになったのは最近です。まだなじみのないスタイルのため、人前式に戸惑う親族やゲストもいるかもしれません。また、形式がないからと、カジュアルすぎると挙式の荘厳さに掛けてしまうなど、バランスも大切です。人前式の注意点を見てみましょう。

◆天候
人前式は場所を選ばないため、緑あふれるガーデンや海を目前にしたビーチなど、ロケーションを活かした演出が可能です。しかし屋外の場合、天候に左右されてしまうため、雨天時の代替案も考えておく必要があります。

◆ゲストへの配慮
親の世代や年配者にはなじみがないため、事前に人前式について説明する必要があります。また、若い世代でも、参加の仕方が分からなくて戸惑うかもしれません。必要に応じて司会者をたてたり、プログラムを作ったりなど、演出方法を工夫するといいでしょう。招待状などで事前に説明ができているとスムーズですね。

◆シンプルすぎると挙式が早く終わってします可能性がある
自由なスタイルとはいえ、短すぎる式では結婚の誓いが陳腐に感じてしまいます。挙式の目安は30分程度。メリハリのある演出にして、次のパーティにつなげるといいでしょう。

◆こだわりすぎるとゲストが疲れるので注意
ふたりのオリジナリティを前面に出せる人前式は、下手をすれば個性が強すぎてゲストが疲れてしまう可能性もあります。ゲストに心地よい時間を過ごしてもらうために、ある程度の自重は大切です。