仏前式の豆知識~費用相場から年齢層、頻度、指輪交換まで~
他の挙式スタイルに比べて費用が比較的安い場合が多いといわれていますが、仏前式の費用の相場はどのくらいなのでしょう?また、どのような年齢層の方が仏前式を選んでいて、実際にはどのくらいの頻度で行われているのでしょう?そんな仏前式のあれこれを、指輪交換の有無まで含めてご紹介します。仏前式をお考えの方は、参考にしてみてください。
仏前式の費用相場はどれくらい?
仏前式の費用は、お寺がどこまで用意するかによって幅がありますが、5万円前後から申し込めるものもあり、30万円以内で検討できる比較的安価なものもあるようです。仏前式をお考えであれば、まずは直接お寺に相談してみましょう。相談すれば、お寺がどこまで用意してくれるのかがはっきりするので、自分たちで用意するものの費用も明らかになります。新郎新婦だけの挙式を希望する場合も相談できるので、まずはお寺への問い合わせをお勧めします。
お寺側から提示される費用には、衣装・メイク・着付け・写真・披露宴等の代金は含まれていない場合があります。その場合、これらは自分たちで手配して費用を別途負担することになります。大きな寺院などでは、挙式料・衣装・着付け・メイク・写真・念珠がセットになっているところもありますし、ホテルや専門式場であればプラン内に含まれているケースも多いでしょう。
仏前式ってどのくらい行われているの?
一般的な挙式スタイルであるチャペルでのウェディングや神前式、そして最近ではオリジナリティに富んだ人前式など、現在は様々な挙式スタイルがあります。
仏前式は「古くて新しい」結婚式のスタイルとして注目を集めてはいますが、基本的にはマイナーな結婚式です。そのため、挙式の頻度は高いとはいえません。お寺により異なりますが、仏前式を行うのは年に数回程度だそうです。回数が少ない理由として考えられるのは、宗教にこだわらずに結婚する人が増えたこと。そして、ホテルや結婚式場での扱いが少ないため、敷居が高いのかもしれません。また、仏前式自体を知らない人が多いのも理由の1つでしょう。
やっぱり憧れる指輪交換!仏前式でもできる?
伝統を重んじた仏前式。式次第の基本は古い昔から変わることがありませんが、時代の流れとともに個性豊かになってきています。
その代表ともいえるのが「指輪の交換」です。仏前式では新郎新婦に「念珠」が授与されますが、これがチャペルウェディングの「指輪の交換」に相当します。本来、指輪の交換は仏教とは無関係であるため仏前式では行われていませんでしたが、時代の流れとともに取り入れられるようになってきました。指輪の交換を望むカップルは、事前に寺院等にその旨を伝えるようにしましょう。多くの場合、同じような意味を持つ念珠授与の前後に組み込まれます。中には、念珠授与の代わりに指輪交換をするケースもあれば、念珠授与と指輪交換の両方を行うケースもあります。ただし、やはり伝統を重んじる仏前式、まずは相談してみることをおすすめします。
お寺というと決まりが多く堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、指輪の交換やウェディングドレス着用など、新郎新婦の希望に柔軟に対応してくれるお寺もなかにはあります。その他にも、本来であれば親族のみの挙式に友人や同僚の参列を許可したり、記念撮影を組み込んだりするお寺もあるほどです。日本古来の伝統を受け継ぎながらも時代とともに変化し続ける仏前式は、自分流にアレンジできる新しいスタイルなのかもしれません。