車いすユーザーを結婚式に招待したいときの確認ポイント
結婚式に招待したいゲストの中に、車いすを使っている方がいる場合、どのようなことに配慮をすると、安心して参列してもらえるでしょうか?
式場見学や結婚式準備の際に参考にしていただけるポイントをまとめました。
Contents
式場探しの際に確認したいポイント
優先駐車場・車寄せスペースがあるか
ゲストが車でいらっしゃる場合は、優先駐車場や車寄せスペースがあるかをまず確認しましょう。(優先駐車場は、車いすを使っている方のほかにも、妊産婦の方や介護が必要な高齢の方などが負担なく車の乗り降りができるように、隣の車との間隔が広くなっている駐車場です) 雨天の場合も考慮すると、屋根付きの車寄せスペースがあるとより安心です。 電車でいらっしゃる場合は、最寄り駅にエレベーターや幅の広い改札があるか、駅から式場までフラットな経路で来れるかを確認しましょう。 雨天の場合はタクシーに乗ることも想定されるので、タクシー乗り場の位置も確認できると安心です。 もし、「これって大丈夫なのかな...」と迷うことがあれば、ゲストの方に事前にご連絡しておくのがベター。
移動経路に段差がなくフラットになっているか
ゲストが式場内で移動をする動線の段差を確認しましょう。 正面玄関や挙式会場・披露宴会場の出入口、車寄せや屋外と接続している部分(テラスやガーデンなどへの出入り口)などは段差が多い部分になりますので、特に確認してみてください。 もし段差や階段があっても、スロープなどフラットな動線が他にあれば問題ありません。 なお、許容できる段差は2cmほどだと覚えておくと良いでしょう。
挙式会場・披露宴会場に十分なスペースがあるか
挙式会場・披露宴会場では、十分なスペースがあるか、また段差がなくフラットになっているかを確認しましょう。 挙式会場は、式場の中でも特にスペースが限られている場所です。 まず、車いすで挙式会場に入ることができるか、さらに、車いすに座ったまま参列できるのかを確認しましょう。参列するためのスペースとしては、幅90cm×奥行120cm以上のスペースが必要です。 車いすから、常設されている椅子に移乗を希望される方もいらっしゃいます。その場合は、車いすを置けるスペースがあるかを確認し、必要に応じて移乗の際に介助をしてくださる方の確認もしておきましょう。 車いすを使用しているゲストの方とバージンロードを一緒に歩きたいと考えている場合は、バージンロードの幅が180cm以上あると安心です。
車いすユーザーが利用できる広さのエレベーターがあるか
挙式会場や披露宴会場などが2階以上にある場合、エレベーターでの移動が必要になります。 その場合は、エレベーターがあるかどうか、かつ、車いすを使っている方が利用できる広さであるかを確認しておきましょう。
バリアフリートイレが設置されているか
トイレについては、バリアフリートイレの有無と、挙式会場や披露宴会場からの移動経路を確認しておきましょう。 バリアフリートイレは、乳幼児を連れているゲストも利用する場合があるため、ゲストに乳幼児も招待する予定があるときは、バリアフリートイレとは別に、おむつ替えや授乳ができるスペースがあると安心できそうです。
個室スペースがあるか
車いすを使っているゲストの他、乳幼児がいるゲストがいらっしゃる場合は、個室も用意することができるとより安心して参列できそうです。 授乳やおむつ替えのスペースとしてはもちろん、具合が悪くなってしまった場合の休憩室として、また車いすを使うゲストの更衣室としてなど、幅広く利用ができます。 車いすの方でも利用できるスペースとしては、出入り口を90cm以上確保し、幅140cm×奥行140cm以上あると良いでしょう。休憩できるベンチソファなどがあると、より安心です。
結婚式準備の際に確認したいポイント
式場スタッフと連携を取ること
さて、車いすを使われている方も安心して招待が出来そうな式場が決まったら、式場スタッフの方と連携を取っておきましょう。 結婚式場の中には、車いすの介助や手話など、幅広いゲストに安心して参列いただくための資格を持ったスタッフが在籍しているところもあるので、そのような式場を選ぶのもひとつの方法です。 車いすを使われている方以外にも、例えば嚥下(えんげ)障害などをお持ちの方をご招待する可能性がある場合は、きざみ食など召し上がりやすいメニューの相談ができるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
席次を工夫すること
車いすを使用している場合、体をひねった体勢でオープニングムービーを見たり、スピーチを聞いたりするのは難しい場合があります。 披露宴では、体勢を変えずに無理なく過ごしてもらえる席次を工夫しましょう。自由に移動することが難しい場合もあるので、できるだけふたりのことが見やすい席にできると喜んでもらえるのではないでしょうか。 また、披露宴会場内の通路幅を確保できるようなテーブル配置を検討し、バリアフリートイレや個室に出入りしやすい位置だとさらに良いでしょう。
館内バリアフリー対応の結婚式場を探す
車いすを使用されている方の他にも、ご高齢の方や介助を必要とする方、また小さなお子様がいる場合は、バリアフリー対応の結婚式場がおすすめです。 ゲストに安心して参列してもらえれば、結婚式がより素敵な時間になりそうですね。
※ この記事の内容については、株式会社ミライロに監修いただきました。
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本記事は、2022年09月20日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。