【ゲスト向け】結婚式に招待されたとき、出席時の心がけや断り方のマナー(例文あり)
新型コロナウイルスの流行により、結婚式の考え方やマナーにも変化が生まれました。結婚式に招待されたとき、出席する側として注意すべきことはあるのか、招待を断りたいときはどうすればいいのか。
ゲスト側が心得ておきたいマナーや思いやりについて、ウエディングプランナーの岡村奈奈さんと一緒に考えてみました。
Contents
結婚式に出席しても大丈夫? 出欠判断のポイント
感染防止対策をしたうえでの、結婚式の開催・参加はOK!
緊急事態宣言が解除されたとはいえど、結婚式は会話や食事を伴う、人の集まり。結婚式に招待されたけど、予定どおり出席していいものなのか、迷ってしまうのも当然です。
結婚式の開催は、結婚するふたりが選んで決めたことなので、支持をする姿勢でOK。結婚式に出席することも、とがめられることはありません。
多くの施設、事業者がガイドラインに沿って対策をしているので、過度な心配せず、最新の情報を入手して適切に判断しましょう。
ただ、新型コロナウイルスの流行前とは大きく状況が異なっているのは確かで、感染症に対する価値観も人それぞれです。
なので、結婚式に招待されたときに、“出席するかどうか”はそれぞれ個人で決断してよいものと考えましょう。
出席するか迷ったらチェック。出欠判断ポイント
出席したい気持ちもあるけど、感染リスクを考えると迷ってしまう…という方は、下記のポイントを参考に考えてみるのがおすすめです。
<出欠判断のポイント>
●招待された本人の意思(新郎新婦とのこれまでの関係、これからの関係などを考慮)
●招待された本人の体調(発熱など体調不安がある場合などは出席を控える)
●出席する場合、周囲の同意と協力(家族や職場の理解など)
結婚式に出席する場合
出席時に確認しておきたいこと
結婚式の招待を受けたときは、より安全に結婚式を楽しむため、不安がある場合には、下記の項目を新郎新婦または会場に確認しましょう。
会場の公式サイトやSNSで、感染防止対策の取り組みについて明記されている場合もあるので、新郎新婦に連絡する前にチェックするのがおすすめです。
<確認ポイント>
●感染防止対策について
●挙式、披露宴の変更の有無(1ヶ月前までに連絡がない場合には新郎新婦に確認してOK)
●受付、余興などの変更点 ※依頼されている場合
●服装やマスクの着用ルールなど、参列当日の持ち物、注意点
結婚式の招待を断る(欠席する)場合
結婚式の招待を断るとき、心がけたいこと
感染症が不安で結婚式の招待を辞退したい場合は、すでに口約束で出席する意思を伝えていたとしても欠席の返事をしてもOK。
理由を詳しく伝えるかは慎重に判断しましょう。
<心がけたいこと>
●招待してくれてうれしいキモチを伝える
●欠席できない旨を伝える
●お祝いの気持ちを伝える
<例文>招待状の返信で、欠席を伝える場合
ご結婚おめでとうございます
お招きいただき ありがとうございます
当日はよんどころのない所用で
どうしても出席することができません
お二人のお幸せをお祈りしています
楽しみにしていたのに 本当に残念です
また個人的にお祝いさせてください!
★POINT★
欠席の理由は「都合により」「仕事の都合で」「家の事情で」など、感染症が不安だということは伝えないのもOK。感染症の受けとめ方はさまざまなので「それくらいで…」と傷つけてしまわないよう、詳細を伝えないことが優しさとなる場合も。
また、もし共通のお友達など「感染症が不安で」「感染リスクが理由で家族が反対しているから」など理由を知っている人がいるなら、嘘はつかないほうが無難です。
一般的な例よりも、本人と自分との関係や性格を考慮して判断するようにしましょう。
*お祝いを贈る、ご祝儀を現金書留で送る場合のマナーはこちら
<例文>一度”出席”と回答済みで、”欠席”に変更する場合
結婚式までもうすぐですね
お忙しくお過ごしのことと思います
私も出席させていただくのを楽しみにしていましたが
昨今の状況でどうしても仕事が休めなくなってしまい
出席することができなくなってしまいました
急な申し出でご迷惑をおかけしてしまうと思います
本当にごめんなさい!
また改めてお祝いさせてください
〇〇さんらしい素敵な結婚式になるようにお祈りしています!
★POINT★
招待状の返信ハガキで出席と伝えると、引出物の発注など準備にお金がかかっている場合もあり、気持ちのダメージもあるので、出席した場合と同額の「ご祝儀」を贈るのが原則と考えるのが無難です。
謝りすぎたり、詳細な理由を伝えるのは新郎新婦のためにならない場合もあるので「お詫びよりお祝い」を心がけて!
結婚式の延期の連絡を受けた場合
なにをすればいいの?
結婚式の延期の連絡を受けた場合は、延期の旨を理解した返信を送ればOK。新郎新婦の決断を受けとめて、スピーディに返事をしましょう。反応に敏感になっている可能性もあるので、良かれと思って新郎新婦が望まないことを言ってしまわないよう、シンプルな返事が無難です。
予定はいつ決まるのかなど、相手を責めたり、急かしたりするような問いかけは控えるのがベター。まずは受けとめて、次の連絡を待ちましょう。
結婚祝い(ご祝儀)は贈っても良いの?
延期であれば、いずれお祝いの場が設けられるはずなので、急いで贈る必要はありません。
延期したことで結婚式に出席できないことが確定した場合には、その時点で贈ってOK。
また、時期未定の延期の場合は先にお祝いを贈って、出席時に持参しないというのも失礼なことではありません。
誰にとってもイレギュラーなことなので、親しい間柄なら「いつ贈ったらいいかな」と直接聞いてみるのも親切だと思います。
結婚式の中止の連絡を受けた場合
なにをすればいいの?
延期の場合と同様、結婚式の中止を決めて、一番残念に思っているのは新郎新婦である本人たちです。決断の理由や気持ちの切り替え方は人それぞれなので、まずはスピーディに、シンプルな返事を。反応に敏感になっている可能性もあるので、良かれと思って新郎新婦が望まないことを言ってしまわないように気をつけましょう。
親族なら両親、友人や同僚なら共通の親しい友人などを通じて様子を伺って、中止の連絡から2週間~1ヶ月程度を目安に、結婚祝いを贈ったり、グループ単位のお祝い会などを企画したりするなど、改めて連絡するのがおすすめです。
<新郎新婦のためにできること>
●結婚祝い、ご祝儀を贈る
●グループ単位のお祝い会(食事会やオンラインなど)
<例文>結婚式中止の連絡を受けた場合
ご連絡ありがとうございます
このたびは 大変な決断をすることになってしまいましたね
予定していた日に会えないのは残念ですが
ふたりが決めたことが最善の答えだったときっと皆さんも賛同していると思います
いつか集まってまた盛大にお祝いできたらいいですね!
結婚おめでとうございます
末長くお幸せに!
★POINT★
新郎新婦の性格や関係性にもよりますが、感染症に関するコメントは控えるのが無難。
大変な決断をしたことを労い、そっと肯定する姿勢が表現できるのが理想的です。
「おめでとう」「お幸せに」という明るい言葉で締めるよう構成しましょう。
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監修/ウエディングプランナー岡村 奈奈
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)著者。
http://www.nanea.jp
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本記事は、2020年06月29日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。