【新・結婚準備マニュアル】結婚式の当たり前を見直そう!これから時代の結婚準備の進め方
新型コロナウイルスの流行により、「今後、結婚式はできるの?」、「結婚式準備はどうすればいいの?」、「予定どおり結婚式を開催していいの?」など、わからないことだらけで、結婚式へのモチベーションが下がってしまっているカップルも多いのではないでしょうか。
これからの結婚式は、従来型の「当たり前」を見直して、より多様な可能性と選択肢が用意されていくと考えられます。不安が楽しみに変わり、安心して安全な結婚式を迎えられる日まで、待っているだけでは物足りないですよね。
そこで、今回ウエディングプランナーの岡村奈奈さんにご協力いただき、これからの結婚準備の進め方について考えてみました。「今できること」と、「今考えておくといいこと」を軸に、これからの時代の結婚準備の進め方をご提案します。
Contents
- 結婚式はどう変わる? 新時代の結婚式スタイルと選択肢
- 結婚式は、さまざまな選択肢の中から組み合わせてつくるスタイルに
- 【”今”する場合】の結婚式の選択肢
- 【”いつか”する場合】の結婚式の選択肢
- 結婚式はしてもいい? 開催or延期・中止の決め方
- 結婚式をするか、しないかの2択に狭めない
- 【すでに結婚式に向けて動いている場合】開催or延期・中止の選び方
- 【これから結婚式について検討する場合】開催or延期・中止の選び方
- 【結婚式を開催する場合】準備の進め方と注意点
- ①結婚式のスタイルを決める
- ②結婚式の打ち合わせをする
- ③ゲストを招待する
- ④結婚式の準備を進める
- ⑤当日を迎える
- 【結婚式を延期・中止する場合】準備の進め方と注意点
- ①結婚式場に連絡する
- ②ゲストに案内する
- ③個人手配した業者へ連絡する
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- ゲスト向け
結婚式はどう変わる? 新時代の結婚式スタイルと選択肢
結婚式は、さまざまな選択肢の中から組み合わせてつくるスタイルに
かつては入籍・挙式・旅行・新居への引っ越しが同日に行われていたのが今は当たり前でなくなったように、結婚を取り巻くライフイベントのスタイルや価値観は、時代に合わせて変化しています。
コロナ禍での混乱を経た今、結婚式のスタイルも変化するタイミング。
例えば、結婚式場で結婚式をするのだけが当たり前なのではなく、オンラインで結婚式の様子を配信したり、自宅や想い出の場所でふたりだけの挙式をしたり…。結婚式は、より自由で多様化されることが予想されます。
そのため、これからの時代の結婚式は、「さまざまな選択肢の中から、ふたりや周囲の人に合うものを組み合わせていく」というスタイルが新常識になるでしょう。
では、多様化する結婚式スタイルの中から、自分たちに合う結婚式スタイルをどうやって選んでいけばいいのでしょうか?
まずは、結婚式を「今」するのか「いつか」するのかという軸で考えていくことがわかりやすいと思います。
【”今”する場合】の結婚式の選択肢
⇨節目として、”今”というタイミングを重視したいカップル
①結婚式場での結婚式
「挙式+披露宴」の基本形。誓いの儀式や集まって祝福や感謝を伝え合うことを重視するカップルに。
記念という意味合いも大きく、代えがたい機会でもあります。
▶今は参加を控えたいというゲストや、会場側から感染防止などのガイドラインに則って出席人数などの制限がある場合も。誰を招待するかという点は、とくに柔軟な発想が必要です。
②オンライン結婚式
自宅から、挙式会場から、披露宴会場から、オンラインで繋いで、同じ場所に集まれなくても結婚式を見届けてもらえる方法。形式よりも、”今”というタイミングを重視するカップルに。
本人や家族のPCやスマホからビデオ電話を繋いだり、サービスを提供している会社を利用したり、オンライン結婚式の手法としての選択肢も広がっているので、「誰にどんなふうに見てほしいか」をもとに見極めましょう。
▶︎通信環境の確認や、参列してくれたゲストに、オンライン配信に映っても問題ないかなど事前の確認が必要です。
③フォトウエディング
ドレスやタキシードを着た写真を撮って、記念や記録を残せるスタイル。前撮りやふたりだけの結婚式、家族で集まって撮影することもできます。
衣装を着ることにこだわらず、記念日や季節、場所などを重視する場合にもおすすめ。ふたりだけの挙式をフォトグラファーやビデオグラファーが撮影し、時期をあけてから人を呼んで披露宴をするという方法もあります。
▶︎日や場所、衣装、立ち会ってもらう人など何にこだわるのか、中途半端にならないよう納得いく撮影のためには目的意識が大事。
④少人数結婚式
家族や友人、ごく親しい関係の人だけで行う結婚式。挙式だけ、食事だけなど内容もシンプルにまとめやすいので、もともと大掛かりな結婚式を希望しないカップルにも合うスタイルです。
▶︎食事をする場合には、少人数といっても広い個室や貸切にすることが必要になる場合があります。
【”いつか”する場合】の結婚式の選択肢
⇨結婚式を通じて、集まることや旅行などプラスアルファの体験を重視したいカップル
①結婚式場で大勢でのパーティー
「挙式+披露宴」の基本形。二次会などを含めて、結婚する当人だけでなく、お世話になった人たちを紹介しあったり、ともに楽しいひとときを過ごしたいカップルに。
イベント性やエンタメ性を重視するなど、集まることで生まれる楽しさや体験は代えがたいものです。
▶︎現状では、いつならできるという時期が見えず詳細な計画が進められないため、秋ならこうする、来春ならこうする、と、いくつかのパターンを想定して検討するのがおすすめ。
②リゾートウエディング・海外ウエディング
旅行を兼ねた結婚式や、家族と過ごす時間を重視した滞在型の結婚式を希望するカップルに。
挙式披露宴だけでなく、その前後にある時間や体験全体を結婚の記念にできます。
▶︎現状では、時期や場所に関する詳細な計画が進められないため、ガイドブックやインターネットで情報収集して。行けることが決まったときに、さらに充実したプランで過ごせるよう夢を膨らませておきましょう。
結婚式はしてもいい? 開催or延期・中止の決め方
結婚式をするか、しないかの2択に狭めない
⇨「する」、「しない」の2択に狭めないのがポイント
これまでの結婚式をベースに、するかしないかの判断をするのではなく、ふたりや周囲の人にとって最適のスタイルやタイミングを検討・選択していけば、より結婚式の意味や価値を感じられるはずです。
【すでに結婚式に向けて動いている場合】開催or延期・中止の選び方
⇨会場との契約を確認して、選択肢を考える
すでに結婚式に向けて動いている場合、会場との契約の中でどのような選択肢があるか整理することから始めるといいと思います。
考えると悲しくなったり疲れたりしてしまう内容なので、まずは事務的かつ客観的に選択肢を整理することに集中するのがおすすめです。
その上で、頭と心でしっかりと選ぶという順に取り掛かるのが◎。
下記の項目を参考に、現状を書き出して整理しましょう。
【整理したいこと】
●開催する場合に当初の予定通りにできること・できないこと
●延期する場合にかかる費用
●中止する場合にかかる費用
●延期する場合に選べる日程、日程を決めるまでの検討にかけられる時間
●開催するメリット・デメリット
●延期するメリット・デメリット
●中止するメリット・デメリット
【これから結婚式について検討する場合】開催or延期・中止の選び方
⇨『結婚式に求めるものは何か』を考える
これから結婚式について検討するというカップルも同様に、結婚式の時期や目的、契約内容をしっかり見極めることは必要だと思います。
直感も大切ですが、目的意識や、万が一に備える意識を持つことも新しい時代を上手に生き抜くポイントになりそうです。
また、改めて「結婚式に何を求めるのか?」という点も、ふたりで考えてみましょう。共通するところや、異なるところを確認することで、ふたりにとっての結婚式の価値が見つかります。
下記のチェックリストを参考に、それぞれあてはまるものをチェックしてください。
【結婚式を開催する場合】準備の進め方と注意点
①結婚式のスタイルを決める
結婚式場でするのか、オンラインにするのか、少人数にするのか。前述した結婚式の選択肢も参考に、自分たちらしい結婚式のスタイルを選びましょう。
すでに結婚式場の申し込みが済んでいる場合も、日程を変更や、内容の変更をする必要があるのか、改めて結婚式のスタイルがふたりや周りの人にとって最適なカタチなのか、確認しましょう。
②結婚式の打ち合わせをする
結婚式場で行なうにしろ、オンラインにしろ、開催方法が決まったら、打ち合わせを始めます。現在は、式場に足を運ばなくても、オンライン打ち合わせなどもできるので、積極的に活用するのがおすすめ。
また、現在は感染症への不安がある状態なので、一般的な結婚式のテーマや装花、アイテムなどの相談のほか、当日の感染防止対策などについても確認しておく必要があります。
【打ち合わせで確認すること】
●今後の準備スケジュール(打ち合わせの回数や進め方など)
●できる演出、できない演出について
●会場の対応、当日の感染防止対策について
●ゲストへの案内方法について
③ゲストを招待する
感染症のリスクがある中での結婚式は、ゲストが出席をためらう可能性も…。出席の判断はゲストに任せることを前提に、連絡の仕方や伝える内容には注意しましょう。
▶ゲストへの連絡方法について詳しくみる
【日程変更なし・結婚式を開催する場合】ゲストへの案内方法・招待状の出し方(例文あり)
④結婚式の準備を進める
自分たちの結婚式に必要なものを準備していきます。
結婚式準備期間がのびてしまった方も、できることが増えたと思えるよう、良さそうなものにはどんどん取り組んでみることをおすすめします。
⑤当日を迎える
いよいよ結婚式当日。新しい時代の結婚式は、サービス提供側もまだ慣れていない場合が多いので、事前の確認が大切になります。
▶結婚式当日に注意することについて詳しくみる
【カップル向け】披露宴や写真撮影時のマスクはどうする?結婚式当日の感染防止対策と、マナー
【ゲスト向け】マスクは外す?結婚式参列当日の感染防止対策と、マナー
【結婚式を延期・中止する場合】準備の進め方と注意点
①結婚式場に連絡する
予定していた結婚式を延期・中止にする場合は、まず結婚式場に連絡しましょう。契約内容の変更になるので、お金のことなどはうやむやにせず、しっかりと確認すること。
【確認すること】
●延期する場合にかかる費用
●延期の検討にかけられる期間、期日、回数
●中止する場合にかかる費用
●中止の検討にかけられる期間、期日
②ゲストに案内する
結婚式場への連絡が済んだら、次は招待する予定だったゲストへの連絡です。
早く連絡することが大事なので、マナーや形式にとらわれすぎないように注意しましょう。
▶ゲストへの案内方法について詳しくみる
【結婚式を延期・中止する場合】ゲストへの案内方法(例文あり)
※すでに結婚祝いをもらっている場合のお返しはどうする?
結婚式をしない場合、結婚式に招待しない場合などにいただいたお祝いには「内祝い」というお返しをするのが一般的です。
▶内祝いについて詳しくみる
結婚祝いのお返し内祝いって?マナーや相場、選び方
③個人手配した業者へ連絡する
結婚式場以外、インターネットなどで注文した業者がある場合は、こちらも忘れずに連絡する必要があります。
結婚式について考えるときに確認しておきたい、【新・結婚準備マニュアル】。
みなさんの迷いや不安が少しでも解消されるとうれしいです。
最高の結婚式をつくりあげるため、世界中のカップルが自分たちらしい選択ができることを願っています!
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【ゲスト向け】結婚式に招待されたとき、出席時の心がけや断り方のマナー(例文あり)
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【ゲスト向け】マスクは外す?結婚式参列当日の感染防止対策と、マナー
監修/ウエディングプランナー岡村 奈奈
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆・監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応。カウンセリング型のプロデュースに定評がある。「結婚する子どものために 親がすること、できること」(日本文芸社)「ウエディングプランナーが教える、結婚式と準備が”もっと”楽しくなる方法」(誠文堂新光社)著者。
http://www.nanea.jp
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本記事は、2020年06月19日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。