【そのスーツ大丈夫?】男性ゲストの結婚式服装お呼ばれマナー!NGマナーから選び方のコツまで徹底解説
大切な人の幸せを祝福する結婚式。日常とは違うフォーマルシーンなので、どんなスーツを着ていけばいいか迷ってしまいますよね。
今回は男性ゲストの結婚式の服装について徹底解説!ビジネス用のスーツでいいの?ネクタイやシャツの色や柄は?靴はどうすればいい?など、細かい疑問もまるごと解決します。
Contents
- 【1】コレだけは避けるべし!男性ゲストの結婚式服装NGマナー
- 白スーツ
- 黒シャツ
- ブーツ
- 白靴下
- 全身真っ黒コーデ
- 派手すぎるコーデ
- 日常使いのビジネススーツ
- ビジネスバック
- アニマル(動物)柄
- ラフすぎるコーデ
- 【2】フォーマルスーツの種類とマナー
- スーツの種類
- 男性の礼服マナー
- 【3】結婚式のシャツのマナー
- シャツの色
- シャツの襟
- 袖口とカフスボタン
- 【4】ネクタイ、ポケットチーフ、ベストなど小物アイテムのマナー
- ネクタイ
- ポケットチーフ
- ベスト
- 【5】靴と靴下のマナー
- 靴
- 靴下
- 【6】関係別で気をつけたい!結婚式服装のポイント
- 上司
- 友人代表(スピーチ)
- 家族ぐるみの付き合い(夫婦で出席)
- 親族
- 【7】会場・シチュエーション別、男性ゲストのコーディネート例
- 格式あるホテルや伝統的な神社での結婚式の場合
- レストランウエディングの場合
- ナイトウエディングの場合
- 1.5次会・二次会の場合
- ハワイやグアムなど海外挙式の場合
- 【8】結婚式服装マナーに関するQ&A
【1】コレだけは避けるべし!男性ゲストの結婚式服装NGマナー
白スーツ
白いスーツやタキシードを新郎新婦以外が着るのはマナー違反。白だけでなく、明るいグレーやピンクなど、白と近い色のスーツやタキシードは、控えましょう。
黒シャツ
黒いシャツはカジュアルな印象を与え、お祝いの場にはふさわしくないので、ドレスコードとして指定されたとき以外は避けること。
ブーツ
結婚式の服装に、ブーツをあわせるのはNG。カジュアルな雰囲気の結婚式でも、できるだけ避けましょう。
白靴下
靴下は、黒いロング丈のものが正解。白い靴下やくるぶし丈のスニーカーソックスは、基本的にNGなので注意すること。
全身真っ黒コーデ
白はNGだからといって、全身真っ黒なコーディネートも厳禁。
黒い服装は、お葬式を連想させるため、お祝いの席である結婚式には不向きです。特に、黒いネクタイは結婚式ではマナー違反となるので、間違っても選ばないこと。
ベストやネクタイで、明るい色を取り入れて華やかなコーディネートになるように心がけましょう。
派手すぎるコーデ
ある程度の華やかさは大切ですが、かといって派手すぎる服装も避けたほうが無難。新郎よりも目立ってしまうことのないように、明るすぎる色や柄を使ったスーツやネクタイは、控えましょう。
色や柄ものを取り入れる際は、パステルカラーなどの彩度が低いデザインのものを選ぶのがおすすめです。
日常使いのビジネススーツ
男性ゲストは、スーツでの出席が基本ですが、普段会社に着ていくようなビジネススーツでそのまま参列するのはマナー違反。
お祝いの気持ちを表現するためにも、チーフやベストでフォーマルにアレンジすることが大切です。着古したジャケットや靴は避け、ネクタイやポケットチーフで華やかにコーディネートしましょう。
ビジネスバック
ビジネススーツ同様、仕事で使うような大きなバックはNG。
バッグを持つ場合は、小さめサイズのクラッチバッグをあわせましょう。また、ブランドロゴが大きく入ったバッグも控えること。
アニマル(動物)柄
ヒョウ柄やヘビ柄のアニマル柄、ワニ革やスエードなどの革製品のアイテムも、避けたほうが無難。
アニマル柄や革製品は、殺生をイメージさせることから、結婚式ではマナー違反という考えがあります。結婚式のスタイルにもよりますが、新郎新婦の家族や、ほかの参列ゲストを不快にさせる可能性があるので、控えましょう。
ラフすぎるコーデ
結婚式はある程度フォーマルなコーディネートをするのがマナー。ジーンズにTシャツやパーカー、リュックサックやトートバッグなど、ラフすぎるコーディネートはNGです。
ただし、ドレスコードの指示がある場合は例外。デニムやスニーカーなど、ドレスコードの指定があった場合は、安心して着用しましょう。
【2】フォーマルスーツの種類とマナー
スーツの種類
結婚式はフォーマルウェアで参加するのが基本。正礼装・準礼装・略礼装と、格式の高さによって分類されます。男性の礼服はブラックスーツが基本ですが、ビジネススーツとは違い、光沢のない深い黒のスーツを指します。
男性の礼服マナー
以下の図は、スーツの種類を格式や式場タイプ別に分類したものです。
正礼装は、モーニングコート(昼)や燕尾服(夜)となりますが、これらは結婚式では新郎や新郎の父親の専用の衣装というようなイメージが強いのでゲストはほとんど着ません。昼と夜のどちらとも言い難い時間設定のウエディングの場合にはどちらにしても構いませんが、季節や会場によって合いそうなほうを選ぶといいと思います。
【3】結婚式のシャツのマナー
シャツの色
結婚式はフォーマルな場なので、基本的にシャツは「無地の白」です。ただし、3ピーススーツに合わせる場合や、カジュアルなパーティの場合にはカラーシャツを組み合わせると素敵です。ドビー生地やジャガード織りの柄シャツを取り入れるのも○。
シャツの襟
襟はウイングカラーかレギュラーカラーを選びましょう。襟を留めるボタンダウンシャツや襟が短いショートポイントカラーはカジュアルな印象を与えるため、結婚式では着用を控えましょう。
袖口とカフスボタン
シャツの袖口のデザインについては、準礼装以下の場合、コーディネートはフォーマルの範囲内で自由。ダブルカフスのほうがよりフォーマルになりますが、シングルカフスのシャツを着用しても問題ありません。
カフスボタンをつける際は、シンプルなフォーマル用のものを選びましょう。季節や新郎新婦にちなんだモチーフのものをつけるのも素敵です。
【4】ネクタイ、ポケットチーフ、ベストなど小物アイテムのマナー
ネクタイ
ネクタイは白やシルバーグレーが一般的ですが、白地に細いストライプや柄が入ったようなデザインでも問題ありません。また、カジュアルなパーティーであれば、ピンクや青など、派手なデザインのネクタイでもOK。スーツやチーフなど全体のバランスを見て選びましょう。蝶ネクタイは本来タキシードか燕尾服に合わせるものですが、3ピーススーツにカラフルなものを合わせるのもオシャレです。バランスのとりやすいフォーマル用のものを選ぶと安全です。
ポケットチーフ
ポケットチーフは、フォーマルシーンには必須のアイテムです。ネクタイ同様、白いチーフが一般的ですが、ネクタイの色にあわせれば問題ありません。素材は、ハリのあるリネン素材のものを選びましょう。折り方は“スリーピークス”や“TVホールド”がフォーマルシーン向きです。
■スリーピークスの折り方
■TVホールドの折り方
ベスト
ベストを着用するとよりフォーマルな印象に。ただし、ジャケットを脱いでベスト姿になるのはNG。夏の屋外のパーティなどカジュアルな場は例外ですが、基本的にはジャケットの中に着用するものです。セットになっている3ピーススーツが基本ですが、ベストやシャツをアレンジして着回しコーディネートを楽しむのも素敵です。
【5】靴と靴下のマナー
靴
結婚式のスーツにあわせる靴は、紐付きの「ストレートチップ」や「プレーントゥ」が一般的。メダリオン(穴飾り)があるデザインはカジュアルなので、結婚式などのフォーマルな場では控えましょう。
また、色は黒が基本ですが、カジュアルなパーティなら茶色でも問題ありません。ただし、動物皮を使用したものやブーツ、ハイカットの靴は避けたが無難です。
靴紐の結び方は「シングル」がおすすめ。
靴下
靴下は、黒のミドル丈がベター。柄入りのものでも問題ありませんが、コットンの普段使いのものはマナー違反なのでNGです。
【6】関係別で気をつけたい!結婚式服装のポイント
上司
新郎新婦の「上司」として参列する際は、式での自分の立ち位置に応じて、装いを変えましょう。主賓ゲストとして参列する場合は、ディレクタースーツやブラックスーツなど格を意識した衣装選びを。新郎やご親族より控えめ、かつ主賓として上品な装いをすると好印象です。
友人代表(スピーチ)
新郎新婦の「友人代表」としてゲスト全員の前に出てスピーチする場合は、上品で清潔感のある装いを。チーフやネクタイで華やかさを出すなどの工夫があるといいと思います。スーツの背中や袖にシワや汚れがないかもしっかり確認すること。
家族ぐるみの付き合い(夫婦で出席)
夫婦で結婚式に出席する場合は、服装の格をそろえること。たとえば、夫がブラックスーツを着用する場合、妻はセミフォーマルドレスを着用します。服装の格をあわせるだけでなく、夫婦でお揃いの小物を取り入れるのもおすすめ。
親族
「親族」はゲストをお迎えする“主催者側”にあたるため、格の高い装いがベター。親族の服装に関しては、事前に家族で相談して決めておくと安心です。
【7】会場・シチュエーション別、男性ゲストのコーディネート例
格式あるホテルや伝統的な神社での結婚式の場合
格式あるホテルや伝統的な神社などの結婚式の場合は、ゲストも落ち着いた装いをするのがマナー。新郎新婦や親族が正礼装を着用するケースが多いため、ゲストは準礼装か上品な略礼装を着用します。ディレクターズスーツまたはブラックスーツに、無地のシャツとシルバーグレー系のネクタイをあわせた控えめなコーディネートがおすすめ。
レストランウエディングの場合
レストランウエディングの場合は、ホテルや神社よりもカジュアルな雰囲気になるため、略礼装で問題ありません。定番のコーディネートは、シングルのダークスーツにワイドカラーシャツ、シルバーグレー系のネクタイ、ポケットチーフなど。カフスボタンなどにこだわって、個性を出すのもおすすめです。
ナイトウエディングの場合
夕方から夜にかけて行うナイトウエディングの場合は、光沢のある素材の装いがおすすめです。タキシードに黒の蝶ネクタイ、エナメルの靴など、上品さを残しつつきらびやかにまとめましょう。平服指定がある場合は、シルバーグレーのスーツに明るい色のネクタイを合わせるなど夜ならではのコーディネートを。
1.5次会・二次会の場合
1.5次会・二次会の場合は、基本的には結婚式と同じで問題ありませんが、カラーシャツやドット柄のネクタイなど小物を少し派手にアレンジすると素敵です。カジュアルとは言ってもポケットチーフは必須です。
ハワイやグアムなど海外挙式の場合
ハワイやグアムなど、海外で行われる結婚式の服装は、基本的には日本での結婚式同様、会場の格式にあわせればOK。ただし、リゾート婚は気候が暖かく、ガーデンやビーチなどで行うこともあるので、見た目にも暑くないコーディネートを心がけましょう。襟付きのシャツとベージュ系のスラックスがスタンダードだと思います。また、ハワイ挙式では、ハワイで正装とされるアロハシャツで参列してほしいと、ドレスコードの指定をされる場合も!アロハシャツと同じ生地のムームーを夫婦で合わせるなど南国ならではのドレスコードを楽しみましょう。
【8】結婚式服装マナーに関するQ&A
Q:結婚式の服装にリクルートスーツやビジネススーツはOK?
マナー違反ではありませんが、リクルートスーツやビジネススーツは、できるだけ避けたいもの。やむをえずビジネススーツで参列する場合は、普段会社に行く時と同じコーディネートは控え、お祝いの席にふさわしいシャツや小物を取り入れましょう。リクルートスーツは新社会人向けの服装なので、社会人2年目以降はブラックスーツ等、フォーマルスーツを購入しましょう。
Q:冬場の結婚式の服装、コートは着てもいい?
式場に着くまでの防寒着としてならOK。クロークに預けるので基本的に何でも問題ありません。外での挙式や写真撮影がある場合には、色や素材ができるだけフォーマルに見えるようなものを選びましょう。
Q:夏場の結婚式の場合、半袖シャツを着るのはOK?
季節に限らず、屋内で行われるウエディングなら半袖シャツはNG。もし”スマートカジュアル”などの指定があった場合には、リネンやコットンなど涼しい印象のジャケットや、半袖シャツにベストというコスチュームもアリ。更衣室で着替えるなど、会場や雰囲気に合わせた対策を。
Q:結婚式に帽子をかぶって行くのはマナー違反?
フォーマル用でないものは基本的にNG。屋外や本人のトレードマークになっているなど例外はありますが、特に挙式では、必ず帽子をとって参列しましょう。新郎新婦が気にしない場合でも、新郎新婦の親族や他の参列者から「マナー違反では?」と思われる可能性があるので、病気等でやむをえず着用する場合は、事前に新郎新婦に伝えておきましょう。
Q:結婚式の服装にあうのはどんなバッグは?
基本的に、男性のフォーマルではバッグは持ちません。会場までは革製などの小さめのバッグに入れてクロークに預けます。
監修/ウエディングプランナー 岡村 奈奈
音大卒業後、専門式場などの婚礼施設勤務を経て2005年にフリーに転向。執筆や監修、メディア出演多数。オーソドックスなスタイルから、アウトドアや音楽ホール等でのユニークなウエディング、伝統的な和婚までオールマイティに対応するトッププランナーのひとり。渋谷と横浜で毎月相談会を開催している。
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本記事は、2018年11月13日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。