プロ視点と花嫁視点のふたつの目線で作り上げた夢の楽園ウエディング
今回ご登場いただくのは、フリーウエディングプランナーのまさこさん。花嫁になるのが夢だったというまさこさんの結婚式は、ウエディングプランナーとして長年培ったノウハウが盛りだくさん!プロならではの演出やアイデアがありながらも、ひとりの花嫁として、家族やゲストのために作り上げられた温かな結婚式は必見です。
- PROFILE
- まさこさんウエディングプランナー
- WEDDING PLACE
- サイレントクラブ(SILENT CLUB)ホテル/沖縄全域
「ずっと花嫁になりたかった!」その夢を表現する“楽園”ウエディング
日本とは思えないロケーション
式場探しをする前に、結婚式のコンセプトから決めていくのがまさこさん流の結婚式の作り方だそうですが、具体的にどのように決めていくのですか?
まさこさん:私、ものすごく花嫁になりたかったし結婚に憧れていたんです!主人の想いとあわせて、私たちの結婚式のキーワードに選んだのが”夢”。“夢”なくしては、今の自分たちを語れないということを表現したくて。 そして、そんな”夢”をかたちにするなら“楽園”のような場所がいい!と思って、結婚式のコンセプト決めていきました。
「今の自分がいるのは周りのみんなのおかげ」。“ありがとう”の感謝も伝えることもテーマのひとつに
式場探しはどのように進めたのでしょうか?
まさこさん:私にとっての式場探しは、”夢”というキーワードにぴったりな楽園のような場所を探すこと!イメージに合う式場を画像検索で探しました。「楽園」「リゾート」「ウエディング」などと検索して見つけたのが、石垣島サイレントクラブ。この会場を見つけたときは「これこそ、私がイメージしていた楽園だ!」と思いましたね。
石垣島は、まさこさんがプランナーになる夢に進むきっかけとなった思い出の地でもあるそう
大切な親友5人がブライズメイドに。喜びを共有し合えたのが幸せ!
プランナーとしてさまざまな結婚式をつくられてきたと思いますが、ご自分の結婚式で「これはやりたい!」という演出はありましたか?
まさこさん:ブライズメイドにドレスを着せてもらうことです!5人の親友にお願いしたんですが、私の一番の理解者たちで私の幸せを喜んでくれる人たち。その親友たちにドレスを着せてもらうというのは、私にとってものすごくスペシャルなことでした。
結婚式の準備中も、まさこさんが悩んだときは常に支えてくれた親友たち
挙式前の緊張感を和らげてくれた、ヘアメイクさんとのひととき
ブライズメイドの衣裳が白というのは珍しいですよね!
まさこさん:ドレスコードを、青と白に設定したんです。自由度の高い結婚式を作るためには招待状にしっかりと案内を書くことが大切なので「履物は自由で、こちらでもサンダルを用意しています」「暑いから帽子を用意してください」など、私たちの結婚式への思いを含めて細かく丁寧にアナウンスしました。
スタイリストでもあるブライズメイドのひとりがコーディネートしてくれた、セパレートの衣装
グルームズマンもお揃いの衣装で
ウエディングドレスも個性的ですよね!ドレスはどのようにして選んだのでしょうか?
まさこさん:いろいろ悩んだのですが、ファッションが得意なブライズメイドのひとりに相談しながら、完全オーダーメイドのドレスに決めました。 このドレス、実はブーケを背負えるデザインになっているんですよ!当日はアテンドがいないから、じゃあブーケが必要ないシーンは背負っちゃえ!って。でも本番では、ブーケが大きすぎて背負わなかったんですが(笑)。
シルクの素材にまでこだわり、時間をかけて制作したというこだわりのウエディングドレス。前撮りと後撮りでも使えるよう4wayデザインに
ゲスト一人ひとりの笑顔に出会えるから…花嫁から見るフラワーシャワーの景色は最高!
結婚式の内容について教えてください!
まさこさん:最初にブライズメイドとグルームズマンたちと一緒にダンスしながら入場しました。
まるでミュージカルのような演出
まさこさん:人前式だったので、誓いの手紙を読み合ってから指輪交換。結婚指輪に”相手に誓いたい想い”を刻んだのですが、ふたりとも同じメッセージだったんです!当日までお互いに秘密にしていたのでびっくりしましたね。
お互いが相手に誓った気持ちは、偶然にも同じ “always with you”のメッセージ
まさこさん:挙式の最後にフラワーシャワーの演出をしましたが、これも私の夢だったんです!ずっと祝福する側だったので、「いつか私もあの中に入りたい」って憧れていました。 花嫁さんって、挙式中は緊張してゲストの顔を見ている余裕がなくて、挙式が終わって退場するときにはじめてゲストの顔を見るんですよ。だからフラワーシャワーのときの、みんなのすてきな笑顔がとっても印象的なんです。
「中から見るフラワーシャワーの景気は最高!もう一度やりたい!」
プランナーならではの視点で取捨選択!ゲストに本当に喜んでもらえるおもてなしを
挙式と披露宴の間に、ウェルカムパーティを行ったんですよね?
まさこさん:ウェルカムパーティも絶対にやりたかったことなんです。挙式が終わって披露宴の間の待ち時間って、お腹も空いているし喉も渇いていますよね。ゲストの中には退屈に感じてしまう人もいると思うんです。
待ち時間は、ウェルカムパーティでゲストをおもてなし
ゲストへのギフトも、すてきですね!
まさこさん:招待制でご祝儀はいただいていなかったので、引出物は用意しなかったんですが、その代わりに用意したのがお土産のジャム。ゲストに好きなものをチョイスしてもらいました。ジャムって使い道が多いから贈り物におすすめです!
甘いものが苦手なゲストには、味噌やふりかけ、お茶漬けなども用意
テーブルに置いてあるギフトボックスに詰めて、好きなものをチョイスできるように
自分で選べるのって、うれしいですね!こういったすてきなアイテムは、どうやって見つけ出すのでしょうか?
まさこさん:このジャムは、たまたま夫と買い物していたときに見つけておいしそうだなって思って買ったものでした。ギフトをどうしようかなあ、自分たちが好きなものをあげたいなあって思っていて、ふたりでいろいろ記憶をたどっていった時に「これだ!」って。普通の花嫁さんと一緒ですね。(笑)
自分たちらしさもしっかり盛り込まれているんですね!披露宴では司会者を入れず、おふたりで進行されたということですが?
まさこさん:披露宴は歓談の時間、自由な時間をメインにしたので司会者は必要ないと思って。自分たちで進行することでちょっと不安に感じた部分もありましたが、親友のひとりが「何かあったらすぐサポートするから!」って言ってくれて、心強かったですね。
ビックサイズのビーチサンダルやフォトパネルで装飾された受付ブース
結婚式のパンフレットと一緒に贈ったウェルカムギフトは、サンダルとサングラス、トートバック、パンフレットの4つ。「荷物が重くならないように」というおふたりの優しさが詰まっている
会場コーディネートには、まさこさんが大好きな白バラ1000本とパイナップルを使用。なんと、すべて東京から持ち込んだそう!
BBQで焼いたお肉を挟んで食べられる「ハンバーガーブッフェ」も!
花嫁を経験したことで、プランナーのポジションをより理解することができた!
披露宴で印象的だったことはありますか?
まさこさん:親友のスピーチですね。もう、大号泣(笑)!友人からのスピーチって、実は親も喜んでくれるものなんですよ。友達だけが知っている一面を知ることができますし。
友人スピーチは、プランナー目線でもおすすめの演出
自由にくつろぎながら楽しめる披露宴
親友の歌の演出にも涙するまさこさん
まさこさん:暗くなってからのダンスパーティも楽しかったですね。結婚式の準備中にWeb上でリクエストボックスを作って、ゲストに好きな曲を投稿してもらったんです。
会場の一体感も最高潮!
お父さまとのラストダンス!
いろいろと参考にしたいポイントが盛りだくさんです!実際に結婚式を挙げてみて、感想はいかがですか?
まさこさん:結婚は自分達の幸せでもありますが、それによって周りの人達を幸せにできる力があるんだと実感しました。大切な人達が一か所に集まってくれる、普段なかなか言えないことを素直に言えたり、親や友人に紹介しあったりってほとんどの人が結婚式じゃないとできないと思います。だからこそ結婚式をする意味はあるとリアルに感じました。 また、花嫁さんたちの気持ちも理解できました。準備中に泣きたくなるときもあったんですが、そんな時に話を聞いて励ましてくれたのが友達で。友達って本当に大切な存在なんだと改めて思いました。 花嫁がプランナーに求めていることも、改めて理解することができましたね。結婚するふたりのために、プロとしてどう引っ張ってサポートしていこうかとか考えていましたが、一番求められているのは花嫁の気持ちに寄り添うことなんですよね。
最後に、これから結婚式を挙げる後輩カップルの皆さんへメッセージをお願いします!
まさこさん:結婚式準備はとにかく不安なことだらけなので、“孤独”のストレスを感じることもあると思います。でも、準備期間も「結婚式」だと思うので、できれば存分に楽しんでほしい!準備期間を楽しむためにも、心配事や悩みは何でもプランナーさんや卒花さんに“相談すること”が大切です。 情報収集しやすい時代だからこそ、その分情報に振り回されて、悩んだり迷ったりすることも多いと思いますが、どんなに小さなことでも、人に聞いて理解をするのが一番早いし、正確です。 もちろん両親や友人に相談するのもいいけど、最近は「花嫁のサポーター」の立場として、フリープランナーに依頼する方も増えているので、プロに頼るのもおすすめ。 無理をしすぎない程度に、自分たちのペースでパートナーと一緒に結婚式準備を楽しんでください☆
「一生の思い出に残る結婚式でした!」
自由度の高い結婚式が増える一方、しきたりやマナーの壁に悩むカップルも多いと話していたまさこさん。そんな時は「本当はこれが正解だけれど、あなたにとっては正解じゃないかもしれない。自分たちにとって最善を選ぶのが一番!ふたりで決めたことなら間違いじゃないよ」と伝えるのだそうです。「甘えん坊で友達に頼りっぱなし」と自己分析されていましたが、プランナーとしてのまさこさんは花嫁にとって姉のように優しく頼りになる存在なのだろうなあと感じました。まさこさん、すてきなお話をありがとうございました!
ウエディングプランナー鶴野蒔咲子さんの公式サイトはこちらから!
ライター/濱岡操緒
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本記事は、2017年10月31日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。