結婚準備は夫婦の共同作業。ふたりのこだわり+“皆が真似できる”を意識したDIYウエディング
今回ご登場いただくのは雑誌『S Cawaii』のモデルで、“ちぴ”の愛称で親しまれている近藤千尋さん。2016年6月に自身初のスタイルブックとなる「ちぴ本」を発売し、若い女性のファッションアイコン的存在として人気ですが、プライベートでは、2015年9月にお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんと入籍、2016年4月にハワイで結婚式を挙げました。憧れをカタチに、大好きなひとたちと創りあげた結婚式は、幸せ溢れるエピソードが盛りだくさん。これから結婚式を挙げるカップルが真似できるアイデアもお話いただきました!
- PROFILE
- 近藤千尋さんモデル/結婚時の年齢:25歳
自分の憧れと「たくさんの花嫁に着てもらいたい」という思いを共存させて制作した「CHIPIDRESS」
今回、結婚式のためにウエディングドレスをご自身でデザインされたそうですね。とってもお似合いでした!どのようにこだわりを詰め込んでいったのでしょうか?
近藤千尋さん:スカート部分がボリュームのあるドレスにしたくて、チュール素材を何層にも重ねて最大限にボリュームを出しました。私だけが似合うドレスというよりも、いろんな人に着てほしいという思いがあったので、着る人の個性によって表情が変わるデザインに仕上がったと思っています。
かわいくもかっこよくも着られるよう、リボンは取り外しが可能で好きなところに付けることができます。
ふたりの“好き”をテーマに創り上げた「ちぴ婚」
おふたりのこだわりが詰まった結婚式は、SNSでも注目されていましたよね!もともと結婚式への憧れは強かったのでしょうか?
近藤千尋さん:高校生の頃、たまたま観たテレビ番組に出演していたウエディングプランナーさんがすごく印象的で。キラキラ輝いていたのを見て、将来はウエディングプランナーになりたいと思っていました。今はモデルの仕事をしていますが、小さい頃から18歳で結婚する!と思っていたほど、結婚そのものにも憧れていました。いつの間にか25歳になっていましたが(笑)。
友達の誕生日パーティなど、もともと何かを企画して、演出にこだわるのもお好きだったというちぴちゃん。
結婚式のテーマについて、教えてください!
近藤千尋さん:私の好きな色「イエロー」をメインテーマにし、私とひーぼぉくんが100本くらいデニムを持っているほどのデニム好きだったので、ゲストのドレスコードを「デニム」に。私たちにはカジュアルな方が合っているし、ふたりの好きなアイテムを盛り込むことで自分たちらしさも表現できるかなあと思ったんです。
真っ白なウエディングドレスに、花冠の黄色いお花が挿し色。ちぴちゃんもお気に入りのコーディネートだとか。
会場の雰囲気も、統一感があってすごく素敵ですよね。コーディネートを決める際のコツがあれば教えてください!
近藤千尋さん:「Pinterest」を見て、最初は色彩から決めていきました。色と色の組み合わせやバランスが難しかったです。ちょっと変えると系統がぐちゃぐちゃになっちゃいますし、パーティ会場との統一感とか、ゲストのファッションとのバランスとか。いろいろ考えました。
家族にはお揃いの白×水色のアロハシャツをプレゼント。ゲストのドレスコードともマッチしています。
ブーケやヘッドアクセ、会場装花に使用していたカスミソウもすてきですよね!
近藤千尋さん:本当は大好きなヒマワリを使いたかったのですが、イメージする結婚式とちょっと違ったんですよね。これから結婚するカップルの参考になるような結婚式にしたいと考えたときに、ヒマワリよりもカスミソウの方が真似しやすいし、写真映えもしたんです。
「今の私よりちょっとだけ背伸びした感じが、コーディネートのスパイスになったんじゃないかな。」
何度も挫折しかけたDIY。制作中には、太田さんの隠れた才能を発掘!?
結婚式には、おふたりのDIYアイテムがたくさん盛り込まれていますが、準備も大変だったのではないでしょうか?
近藤千尋さん:会場に前日入りして風船を膨らませたり、挙式の前日、夜中までゲストへのメッセージカードを書いたりしました。
近藤千尋さん:その中でも、テーブルコーディネートが本当に大変でした!できあがったアイテムたちをテーブルに並べてみたら「あれ?何かイメージと違う」と感じてしまい…。結婚式の1週間前だったんですが、全部やり直しました。 「もう嫌だー!」となって、ひーぼぉくんも「いいよ~、やり直さなくても」と言ってくれたんですが「でも、やるのー!」と発狂しながら作りました(笑)。
慣れないイラストレーターを使って自分でデザインまで行ったそう。
近藤千尋さん:ウェルカムボードも自分で作りたくて、でもどう作ったらいいか悩んでいたら、ひーぼぉくんが黒板とチョークを買ってきて、作ってくれたんです。それが「これ誰が作ったの!?」と皆に驚かれるほどの上手なできあがりで。ひーぼぉくんの隠れた才能も発見できました!
こちらは手作りのガーランド。「結婚式はふたりの共同作業だなと感じました。」
こちらのリングピローも手作りだというので驚きです!
DIYアイテムが手に入るおすすめのショップはありますか?
近藤千尋さん:100円ショップもたくさん利用しましたし、風船や電球、ポップでかわいいアイテムは「リトルレモネード」(http://little-lemonade.com/)がおすすめです!
ひーぼぉくんからの、大好きなヒマワリのサプライズプレゼントに感動!
結婚式で、印象的だったエピソードを教えてください。
近藤千尋さん:サプライズで、ひーぼぉくんが101本のヒマワリのブーケをプレゼントしてくれたんです! サプライズをしてくれたこと自体がかなり意外で、「サプライズなんてできるの!?」ってびっくりしました(笑)。私がヒマワリが好きだったけど、式では使うのをあきらめていたことを覚えていてくれていたんです。感動しましたね~。
ヒマワリ101本の花言葉は「これ以上ないほど愛しています」。
近藤千尋さん:それと、ゲストと家族と皆でフラダンスを踊ったのが楽しかったです! 皆が笑顔で踊っていて、普段見られないゲストの表情を見ることができたのも新鮮でした。
準備は旦那さんと一緒に。夫婦ふたりでつくり上げれば、絶対にいい結婚式になる!
結婚式で使いたかったけど使えなかったヒマワリが、ここで登場するなんて感動的ですね!結婚式を実際に挙げてみての感想はいかがですか?
近藤千尋さん:準備は本当に大変なのに、一瞬で終わっちゃいました!準備中「もう、やりたくない!」なんて思ったこともありましたが、今は、もう1回結婚式を挙げたいと思っています。こだわるところがあるほど、後からの達成感もすごくあるし、「ふたりで作った結婚式」は、写真を見ても一つひとつのエピソードを思い返すことができます。マネージャーさんや家族、友人にもたくさん協力してもらって、本当に感謝しています。結婚式を挙げて良かった!本当に全部良かったです!
最後に、これから結婚式を挙げる後輩カップルの皆さんへアドバイスをお願いします!
近藤千尋さん:テーマをひとつ決めてブレずに進んでいけば、絶対にいいものができます。あれもこれもと欲張ってしまうと統一感がなくなってしまいますし、自分たちも混乱してしまうので、力を抜く部分も必ず入れてくださいね。後は、根気よく諦めずに。それと、結婚式は旦那さんの協力あってこそだと思うので、花嫁さんも自分ひとりでやろうとも思わずに、周りにも協力してもらってください。その方が楽しさも2倍になると思います!
ちぴちゃんの結婚式の様子は、好評発売中のスタイルBOOK『ちぴ本』でもたっぷり紹介されています♪
自分たちの憧れや夢を盛り込むだけではなく「ゲストに楽しんでもらいたい」「これから結婚するカップルの参考になるように」という客観的な視点にも気を配り、理想の結婚式「ちぴ婚」をかなえたおふたり。準備中はつい周りが見えなくなってしまうこともありますが、一歩引いて見ることも大切なのだなあと感じました。ちぴちゃん、本当に有難うございました!
ライター/濱岡操緒
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本記事は、2016年09月16日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。