家族や仲間と一緒に作る!すべてが手作りの結婚式は、みんなの思い出に残るもの
今回ご登場いただくのは、世界中の絶景をバックにウエディング姿で撮影する「Backpack Wedding」の松永真樹さん。松永さんと奥さまの友紀さんの「Backpack Wedding」は、ユーモラスで最高に美しいウエディングフォトと話題を呼びました。そんな松永さんご夫妻は、2015年4月20日に入籍し、結婚式は熊本、東京、大阪、京都と場所を変えて4回も挙げたという“ウエディング”を極めたカップル!結婚式のお話はもちろん、Backpack Weddingのエピソードもたっぷりお伺いしました。
- PROFILE
- BackpackWedding 松永真樹さん講演家/結婚時の年齢:33歳
コンセプトも毎回バラバラ!パーティーは、招待するゲストに合わせて内容を変えて楽しむ
熊本は公民館、東京はレストラン、大阪はBBQ場、京都はドレスショップのチャペルで挙げたそうですが、もともとやりたい結婚式のスタイルについては決めていたのでしょうか。
BackpackWedding 松永真樹さん:そもそも、「結婚式は1回」という感覚がなくて、本当は、何十回も結婚式を挙げようと思っていました(笑)。Backpack Weddingをやっているぐらいなので、友紀も、僕と結婚するということは、結婚式は何回もあるんだろうなあと感じていたみたいです。
それぞれの結婚式について教えてください!
BackpackWedding 松永真樹さん:レストランを会場に選んだ東京では、猿顔の僕にちなんで「おさるウエディング」をテーマにバナナの装飾や、リボンを巻いたバナナをプチギフトにしました。大阪は、BBQパーティー。装花にジャイアントフラワーを使って、小人ランドとフラワーフェスティバルをイメージしました。京都の結婚式は、父親のためだけに挙げたサプライズウエディングです。
友人をメインに招待し、ワイワイ楽しいパーティーに!
お花もアイテムもビッグサイズで小人気分♪
第二部は、キャンプファイヤーウエディング!BBQ施設ならではの演出です。
結婚式に参加していなかった真樹さんのお父様のためにサプライズ!
こだわりをたっぷり詰め込んだ結婚式ですね!アイデアのヒントにしたものはあるのですか?
BackpackWedding 松永真樹さん:Instagramで“#プレ花嫁”とタグ検索で写真を探して、他の方の結婚式も参考にしたりしました。
結婚式の準備はゲストと一緒に手作り。大切な人との共同作業も、おもてなしにつながる
熊本の結婚式に公民館を選んだ理由を教えてください。
BackpackWedding 松永真樹さん:熊本の結婚式は「祖父母や両親、親戚に感謝を伝えたい」という思いを込めて、友紀の家族が慣れ親しんだ公民館で結婚式を行うことにしました。
公民館で結婚式を催行!
BackpackWedding 松永真樹さん:高齢の友紀のおばあちゃんの負担が少ない場所でという理由もあったのですが、おばあちゃんは僕と友紀の結婚にあまり賛成していなかったんです。付き合った当初はまだ大学3年生だった友紀を、ちょんまげに下駄という格好の男がBackpack Weddingで世界中に連れ回していたわけですから当然ですよね(笑)。 公民館で結婚式をすると伝えた時も「何でそんな場所でするの?もっといい場所があるでしょう」って言われました。だからこそ、公民館をフルリニューアルさせて「すてきな結婚式だった」と言ってもらえる結婚式にしたかったんです。
全国から仲間に集まってもらって、必要なアイテムをすべて手づくり。
家族や親戚にも手伝ってもらい、2か月かけて準備したそう。
カーテンなども取り替え、公民館の雰囲気はガラリと一変!
BackpackWedding 松永真樹さん:ふたりで考えたアイデアを家族や親戚、全国から集まってくれた仲間みんなに協力してもらって、かたちにしていきました。 結婚式をみんなで作り上げることで、僕らだけの思い出ではなく、みんなの思い出になるようにしたかったんです。
パネルを貼った壁には、ゲストとの思い出の写真がたくさん!
高砂も一から作り上げました!
作業は式前日の深夜にまで及んだそう。
小物なども、なにか作られたものがあるんですか?
BackpackWedding 松永真樹さん:ウエディングケーキも手作りで。友紀が手作りしたロゼットには、友紀のお母さんがそれぞれのゲストに似合うお花を選んで付けてくれました。
母娘2人でつくった共同作品です。
BackpackWedding 松永真樹さん:パーティーの前には神前式も行ったのですが、両家の歴史をたどる写真を時系列に飾って、それをバージンロードに見立てたんです。 公民館ウエディングに反対していたおばあちゃんが、僕らがバージンロードを歩く時、村の伝統の嫁入り歌を披露してくれて。それが本当にうれしくて、感動しましたね。
写真を飾るイーゼルも、友紀さんのおじさんに竹を切ってもらってつくったそう。
「みんなのおかげで、完全オリジナルの結婚式ができあがりました!」
クオリティもすごく高いですよね!結婚式を実際に挙げてみての感想はいかがですか?
BackpackWedding 松永真樹さん:友紀が両親や祖父母、親戚みんなにものすごく愛されていて、その人たちに僕という人間を知ってもらえた機会だったし、僕の大切な人たちにも友紀を知ってもらえた機会で。それが結婚式のすてきな部分だなあと感じました。
Backpack Weddingを始めたのは「一生一緒にいたい」という思い、ただひとつ!
Backpack Weddingも、結婚を意識するきっかけということですが、どのようにして旅が始まったのでしょうか?
BackpackWedding 松永真樹さん:簡単に言うと、ノリです(笑)。友紀とずっと一緒にいたくて。そこで当時、就職活動中だった彼女に自分の会社で内定を出しました。 「就職活動も終わったし、旅行でもしよう。どうせなら世界中回ってみようか!」と旅の計画を始めました。旅の直前に、テレビ番組で芸能人がイタリアの絶景の前でウエディングフォトを撮影しているのを見て、「僕らも結婚したら海外で写真撮りたいね。あれ、結婚してなくてもウエディングドレス着られるよね」とひらめいたのが、Backpack Weddingだったんです。
友紀さんの「ウユニ塩湖に行きたい」という一言からBackpack Weddingが生まれたそうです。
素晴らしいひらめきと行動力ですよね! 結婚やフォトウエディングに対する憧れが元からあったのですか?
BackpackWedding 松永真樹さん:結婚式やフォトウエディングの知識は、全くのゼロです! だからこそBackpack Weddingができたのかもしれません。もし知識があったら、こういう発想に至らなかったんじゃないかなあ。
旅行中の写真はセルフィーで撮影しているのがほとんどだそう。
トリックアートのような遊び心あふれる写真も素敵!
フォトウエディングで人気のハワイなら、マネもしやすそう♪
大阪の街並みでは、和装でパシャリ!
おふたりの国内外で撮影したウエディングフォトは、書籍にもなっています。
結婚式では堂々と愛を確かめ合って! ふたりの幸せが、周りの人たちの幸せへと伝播する
これから結婚式を挙げる後輩カップルの皆さんにアドバイスをお願いします!
BackpackWedding 松永真樹さん:結婚式って、たったひとりの人を喜ばせたいという思いだけで、実はたくさんの人を感動させられることができると思うんです。Backpack Weddingも友紀を幸せにしたいという気持ちからはじめたものだったのに、気が付けば周りの人たちを巻き込んで、幸せな雰囲気を作り出すことができていたんじゃないかなと思っています。 だから、この人を喜ばせるぞという強い思いをもって作れば、結果、ゲストも喜ばせることにつながるんじゃないかな。それに結婚式は、みんなの前で堂々愛を語り合える唯一の場所。だからこそ、正々堂々と愛を確かめ合ってください!
結婚式のエピソードをお話している途中、当日を思い出して涙を浮かべていた松永さん。奥さまには、ご結婚されて1年経った今も「一生、一緒にいようね」と、毎日伝えているそうです!奥さまやご家族、仲間のみなさんを本当に大切に思う、愛あふれるお話に、温かく幸せな気持ちになりました。松永さん、本当に有難うございました!
ライター/濱岡操緒
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本記事は、2016年06月22日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。