【現役プランナーに聞く!】失敗しない、結婚式の招待ゲストリストの作り方
結婚式準備の最初の難関ともいえる、招待ゲストのリスト作り。「親戚はどこまで呼ぶべき?」、「職場の人は、招待しないと失礼?」、「式から呼ぶ友達、二次会から呼ぶ友達はどうやって選ぶといい?」など、とにかくわからないことだらけ!本当に招待したい人を招待できなかった…、うっかり招待し忘れてしまった…なんてことにならないように、“招待ゲストの選び方”を徹底解説します!
結婚式は大好きな人々に祝福されながら、幸せなひとときを過ごしたいもの。
しかし、会場に入る人数の上限や両家の意向、新郎側・新婦側のゲスト人数のバランス、結婚式の雰囲気などへの配慮も必要です。
そんな結婚式の準備で、多くのカップルの頭を悩ませるのが”招待ゲストリスト作り”。そこで、今回は招待ゲストの選び方とリスト作りのポイントを解説!
これまで数々のカップルに寄り添って、結婚式を手掛けてきたウエディングプランナーに、招待ゲストを選ぶときに気になるアレコレを聞いてみました!
登場キャラクター紹介
*エリちゃん*
結婚が決まり、絶賛結婚準備中のプレ花嫁。
友達の結婚式に数回参加した程度で、結婚やマナーに関する知識はほどんどない。
*ツルノさん*
ゲストハウスや海外ウェディングを経験し、現在オーダーメイドウェディングを手掛けるフリープランナー。
自身も昨年沖縄で結婚式を行い、卒花嫁に!
【簡単3ステップ!】招待ゲスト選び方
*エリちゃん*
「中学時代からの親友のアキちゃんと、恩師の田中先生は呼びたいでしょ~!大学のサークルの仲間も呼びたいし…」
*ツルノさん*
「ちょっと待って!そうやって、思いつくままに招待したいゲストの名前をリストアップしていくのはとっても危険。招待しなければいけないゲストを忘れてしまう恐れがあるわ。
招待ゲストを選ぶときは、まず、紙とペンを用意して。『仕事』・『友人』・『親族』の3つのカテゴリに分けてリストアップするのがおすすめよ!」
招待ゲストの選び方
■用意するもの■
・ノートや紙(複数枚)
・黒ペン
・蛍光ペン(三色)
■手順■
【1】『仕事』・『友人』・『親族』の3つのカテゴリを設定する。
招待するゲストは、『仕事』・『友人』・『親族』と関係性別に、3つのカテゴリに分けて考えます。
「友人」カテゴリの場合は、中学や高校、大学。『仕事』なら今働いている職場の人や昔働いていた職場の人など、3つのカテゴリのなかをさらに細かく分類していきます。
【2】カテゴリごとに、招待したいゲストの名前を紙に書き出す。
自分が招待したいゲストの名前を思いつくまま、紙に書き出します。人数の上限や「来るか来ないか」は、一切考えなくてOK。
関係性にあうカテゴリの紙に記入しましょう。
たとえば、仕事を通して出会ったつながりでも、今はプライベートで仲良くしているというゲストは、『仕事』カテゴリではなく、『友人』カテゴリに分類するほうが適切なこともあります。
【3】優先順に並び替え、招待ゲストリストを作成
各カテゴリで、ゲストの洗い出しが終わったら、優先順位を決定します。
“主賓”、“必ず招くべき人”、“できれば招きたい人”の3つのランクで優先順位を明確にしましょう。
そのときに、用意した三色の蛍光ペンを使い、それぞれを違う色で名前にラインを引きます。
つぎに、関係性のカテゴリ(『仕事』・『友人』・『親族』)と名前、住所やお車代などの項目を記入できる“招待ゲストリスト”を作成し、《主賓》→《必ず招くべき方》→《できれば招きたい方》の順で書きだしたゲストを並び替えます。
挨拶や受付などを依頼したい方には、役割を記載し、お車代が必要なゲストも明確にしておくと、今後の結婚式準備が進めやすくなるのでおすすめです。
こんなときはどうすればいい?【迷ったときの考え方】
*エリちゃん*
「上司って呼ばなくても、大丈夫なの!?」
*ツルノさん*
「職場の方をどこまで招待するか、ということで悩む方はとても多いんです。
たとえば、結婚のタイミングで異動があり、お世話になったのは前の上司だが、これからお世話になるのは今の上司…という場合など、線引きが一番難しいのが『仕事』カテゴリの人。
結論からいうと、職場のゲストの選定に迷ったら、プランナーに相談するのが一番です。
場所はホテルなのか、レストランなのか、パーティーの雰囲気はカジュアルなのかフォーマルなのかなど、結婚式全体の内容に関係してくることなので、招待するかしないかは人それぞれ。
ただし、招待しなかった場合でも、結婚の報告だけは、必ず行いましょう。」
*エリちゃん*
「幼馴染のダンくんを招きたいのだけど、異性を招待してもいいんだっけ?」
*ツルノさん*
「結婚式に異性のゲストを招待することは、NGというわけではありません。
たとえば、パートナーもよく知っている異性の友人やグループ内の友人、また両親も顔見知りの幼馴染などであれば、常識の範囲内なので問題はありませんが、“学生時代に交際をしていた元カレだけど、今は友達”といった関係の場合は避けるべきです。
結婚式で大切にすべき“モラル”と“ルール”と“マナー”に反さない判断を心がけましょう。」
*エリちゃん*
「地元の友達をたくさん呼びたいけど、お車代がかさむなぁ…」
*ツルノさん*
「お車代が増える=結婚式費用も高くなる、ので総合予算とのバランスが大切。リストアップの段階で、お車代の有無を記載しておき、いくらまで出せるのかをパートナーと話し合いましょう。
お車代といっても、全額負担・半額負担・一部負担の3パターンがあるので、お渡しできる金額をパートナーと話し合って、招待状に掲示し、最終的な出欠はゲストに判断してもらうというのが無難です。」
*エリちゃん*
「昔結婚式に招待してくれた子は、声をかけたほうがいい?」
*ツルノさん*
「本当に招きたい方なのかを再確認し、優先順位が低かった場合は無理に調整しなくても大丈夫!!
ただし、今はSNSなどを通して結婚式を挙げたことが伝わってしまう時代なので、結婚報告や結婚式に招待できない理由を伝えておくなどの配慮も大切ね。」
*エリちゃん*
「わたし側のゲストなのに、彼が確認する必要なんてあるの?」
*ツルノさん*
「招待するゲストはそれぞれでも、結婚式はふたりでつくるもの。
たとえば、エリさんのゲストはお友達が中心でも、彼のゲストが仕事関係の人が中心だった場合、パーティーの雰囲気やプログラムも変わってくるよね?予算にも影響してくるので、お互いがどんな関係性のゲストを招待するかはかならず認識しておくこと!
カジュアルなパーティーを楽しみたいけど、どうしても職場の人を呼ばなくてはいけないのであれば、二部制にするのもあり!
また、招待するゲストが決まってから、“ゲストの人数が会場の規模と合わない!”なんてことにならないように、招待ゲストを選ぶタイミングは、会場選びよりも先にするのがおすすめよ!」
【結論】結婚式の招待ゲスト選びのリスト作りのポイントは3つ!
★招待ゲスト選びは、会場選びよりも先にやること!
★思いつくままでなく、カテゴリ分けして洗い出すこと!
★必ずふたりですりあわせて調整すること!
監修/VOUS BRIDAL代表 鶴野蒔咲子
1983年 長崎県長崎市生まれ。音楽高校・芸術大学を卒業後、舞台や音楽業界で活動し、結婚式の聖歌隊をしたことがきっかけでウェディング業界へ転職。ゲストハウス、専門式場、ウェディングプロデュース会社のウェディングプランナー、その後カリフォルニアのプランナーアシスタントの経験を経て、2013年 フリーウェディングプランナーへと転向。
2015年1月フリースタイルウェディングのプロデュース「VOUS BRIDAL」を設立。イベントスタジオ、レストラン、ホテル、邸宅、アウトドア、レジャー施設、観光施設、海外など結婚式場以外のさまざまな場所でも内装から企画、すべてオリジナルで手掛ける。現在、首都圏を中心に関西・九州・海外で活動中。
■VOUS BRIDAL
(イラスト:中村隆)
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本記事は、2017年06月23日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。