【理想の結婚式のつくり方】運命の結婚式場を見つけるために、やっておきたい3つのこと

結婚が決まったら、いよいよ結婚式の準備。しかし「一体、会場探しって何からはじめたらいいの?」という方も多いのではないでしょうか。
ウエディングパークでは、これまでたくさんの結婚式実例をご紹介してきましたが、運命の結婚式場を見つけ、理想の結婚式を挙げたカップルには、なにやら共通点があるような…。そんな予感を胸に秘めつつ、今回は理想の結婚式をつくり方、運命の結婚式場の見つけ方について、プロへ直撃します!

2017.05.29 更新

【結婚式場選びのコツって!?】ウエディングアドバイザー・有賀明美さんに聞いてみました!

いきなり結婚式情報を調べはじめると、どれも素敵なシーンばかりでなんだかやりたいことがわからなくなってしまった。

意外にもそんな悩みを抱えるプレ花嫁さんがたくさんいるようです。あまり調べず、いきなり結婚式場の下見に行ってしまって、失敗してしまった!というカップルも。
しかし一方で、運命の結婚式場を見つけ、理想の結婚式を挙げた方々には、ひとつの共通点があるように感じます。
それが、“結婚式場を探し始める前に、理想の結婚式の条件を2人で話し合っていること!”
これってもしかして、式場選び・結婚式準備のコツなんじゃない!?
ココはひとつ、プロに聞いて確認してみよう!
ということで、今回は、ウエディングアドバイザーの有賀明美さんに、結婚式場探しから理想の結婚式のつくり方まで、たっぷりお話を伺ってきました!

まずどなたをお呼びして、どんな結婚式を挙げたいか2人で考えてみましょう!

有賀さんは、モデルの梨花さん、お笑い芸人・タレントの中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)と福田萌さんなど、数々の芸能人の結婚式を手掛ける人気ウエディングプランナーでもあります!

有賀さんは、モデルの梨花さん、お笑い芸人・タレントの中田敦彦さん(オリエンタルラジオ)と福田萌さんなど、数々の芸能人の結婚式を手掛ける人気ウエディングプランナーでもあります!

---編集部---
式場探しを始める前に、理想の結婚式の条件を決め、そこから式場探しをはじめるカップルが増えているように感じるのですが、有賀さんはどう思われますか?

---有賀さん---
Instagram(インスタグラム)やPinterest(ピンタレスト)などをみなさんが使いこなすようになって、結婚式に対する素敵なビジュアルイメージを持つ花嫁さんがとても増えたと思います。撮りたい写真、飾りたい花、着たいドレス…といった感じに。
ただ、その反面、実際に準備がはじまっていくと、例えば自分たちにとっての「結婚式の意味」から考え、どう実現するかといった、目に見えていなかった部分を考える時間が増えてきて、なかには戸惑うカップルもいらっしゃるようです。

---編集部---
なるほど。確かに“理想の条件”とひとことで言っても、様々ですね。

---有賀さん---
そうですね。 「自分たちがこの結婚式で誰に何を伝えたいか」を話し合い、条件化するのがポイントです。
結婚式を通して“自分たちが何を感じたいか”や“誰に何を伝えたいか”を考えると、その場に一緒にいる人の顔が頭に浮かぶと思うので、そこからゲストをリストアップしてみる。
漠然とした家族と友達、などではなく、呼びたいと思う人の名前を書き出して、グループ分けして、クリアに顔ぶれを決めておくと、式場選びをする上で、なお良いと思います。
親族が多くて遠方なら、空港や新幹線の駅から近いところや、宿泊施設がついているところがいいかなとか。逆に親族が少なくて友達が多かったら、貸切で自由にできる方が居心地いいかなとか。

プランナーとしても、最初に伺ったときに、ゲストの「男女比」「年齢層」「2人との関係性」がわかるとより具体的なアドバイスができることが多いと思います。

結婚式場探し、結婚式準備にはぜひご両親も巻き込んで!

---有賀さん---
あと、結婚式に対しては、親御さんも色々意向があったりするので、早い段階で聞いておくのがおすすめ。実は、自分たちで会場を決めちゃってから、親御さんに反対されて会場キャンセルするって、意外とあるんですよ。
一言「これから結婚式の会場を選んでいこうと思うんですけど…」と伝えるだけでも、「親族は全員呼んで!」とか「有名ホテルにしなさい。」とか色んな意見が聞けると思います。
ご新郎さまって普段ご両親と密に連絡をとっていないケースも多いようなのですが、そういうときはご新婦さま側から、新郎のご両親に聞いてしまうといいと思います。 「これから見学に行ってきます」とか、軽く声をかけるだけでも喜ばれますし、会場見学の際にも写真を送って連絡すると、親も一緒に決めたような感覚になれて、盛り上がりますし、後からトラブルになることも少ないと思います。

“結婚式で伝えたいこと”は、これまでの人生や思い出を振り返ることで見えてくる

---編集部---
親御さんの反対って聞いたことあります!確かに…。 ちょっと話を戻すと、結婚式で伝えたいことを考えるって結構難しそうです。

---有賀さん---
難しいですよね。 日本人って普段から大切な人に、大切なことをなかなか伝えられていない人が多いと思うんです。でも、だからこそ、そこに結婚式で伝えたいことのヒントが隠れているのかなと。

人生80年生きるとして、生まれてから20年30年経ったタイミングで結婚式があるっていうのもまた大事なポイントで。 ちょっと大袈裟かもしれませんが、もし結婚式が、“自分が生きてきた過去”と“これから生きる未来”をつなぐ時間だとすれば、結婚式の2時間半をどう使うかで残りの2/3の人生が変わる。ある意味、未来にもっと幸せを増やせるチャンスの日だと捉えることだってできると思うんですよね。

だから、それまで生きてきた人生や、出会って来た人達との関係・思い、そういったものを振り返って、結婚式で“自分が何を感じたいか”また“誰に何を伝えたいか”考えてみるのが良いかもしれませんね。

“伝えたいこと”や“大切にしたいこと”は、必ずしも1つにまとめなくてOK!話し合うことが大切。

---有賀さん---
ただ、前提としてお伝えしたいのは、会場に訪れる前に、お2人の考えをひとつにしないといけないことは、必ずしもないということ。 ゲストの顔ぶれに主賓クラスが多いのか?友達や後輩が多いのか? こだわってお金をかけるところは料理なのか?ドレスなのか? ここだけは譲れない、ということだけを出し合えたらあとはプランナーに相談しながらまとめていけば良いと思います。

大切なのは、とにかく2人で話し合う時間をつくることです。みなさん日々忙しいと思いますが、スケジュールを全部共有して、話し合う日を予定に入れてしまう(笑)。それくらいして、まずはお互い向き合うことに時間を使ってみましょう。

理想の結婚式を作り上げる上で、プランナーさんは何より心強い味方

---編集部---
話し合ったあとに、実際に式場を下見して、ついに結婚式場決定となると思いますが、どんなことに気をつけたら良いでしょうか?

---有賀さん---
最初にお話したように、海外の素敵なイメージ写真も、もちろん良いのですが、自分達が今ハマっているものや、お家で一番心地が良い空間、SNSとかブログとか、“普段の好みがわかるもの”をどんどん情報としてもってきてもえらえると理想の結婚式により近付きやすいと思います。
限られた時間のなかで、2人らしい結婚式を創り上げていくために大事なのは、普段の2人の好みをプランナーがよく理解することなんです。理想を言えば、打ち合わせをご自宅でできればと思うくらい(笑)

ちなみに、プランナーが提案するものに対しては、あまり気を使いすぎず、気に入らなければ「気に入らなかった」と言ってもらったほうがいいです。2人は何が好きで、どういうものに心が動くのか、知ることができたほうが、良い結婚式がつくり上げられると思います!

---編集部---
ちなみに、2人の好みが全然違う、ってこともありますよね…そういうときはどうしたらいいですか?

---有賀さん---
あります、あります。 好みが違っても、最終的にプランナーと一緒に、両方の好みを満たすものを作り上げていけばいいんですけど、カップルもそれぞれの感動のポイントを理解しあっておくというのは大事ですね。
街を歩いているときや、雑誌を見ているとき「コレ良いね」と目に見えるもので共有し合う癖をつける。TVや映画を見て、「こういうシーンいいね」とか「こういう雰囲気で結婚式してみたいね」とか!

これから結婚式を挙げる方へのメッセージ

---編集部---
ありがとうございます!なんだかうまくいきそうな気がしてきました! 最後に、これから結婚式を挙げる方へのメッセージをお願いできますか?

---有賀さん---
『ケーキ入刀』が夫婦のはじめての共同作業と言いますが、結婚式の会場選びが、本当の意味で、夫婦のはじめての共同作業だと思います。

そのなかで2人の意見がぶつかってマリッジブルーになったり、ピリピリして喧嘩したり…でも、それも含めて結婚準備です。そのときしかない大切な時間なので、ぜひ納得のいくまで話し合って、素敵な結婚式を挙げてください!

運命の結婚式場を見つけるために、やっておきたい3つのこと

有賀さんのお話からわかった、運命の結婚式場を見つけるためにやっておきたいのは次の3つ!ぜひ時間をつくって、まず2人でじっくり話し合ってみてくださいね。

1、「自分たちがこの結婚式で誰に何を伝えたいか」からゲストを考えてみましょう!

2、それぞれのご両親の意向を聞いてみましょう!

3、挙げたい結婚式のイメージや普段の好みがわかる情報を集めておきましょう!

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今回お話を伺った方/株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングアドバイザー 有賀 明美(Ariga Akemi)

1977年生まれ。フェリス女学院大学卒業後、ハウスウェディングのパイオニアである株式会社テイクアンドギヴ・ニーズに入社。型にはまった結婚式が一般的だった中、「結婚式にサプライズ」という新しい概念をつくりだした「オリジナルウェディング」の先駆者で業界のカリスマ的存在。

これまで17年間に渡り1000組以上の国内外のウェディングを監修・担当してきた。そのクリエイティビティーは高く評価され、業界外でも秋元康氏やおちまさと氏とのコラボレーションによる商品開発にも携わる。

また、新郎新婦の心に深く入り込みつくりだすウェディングは時に「絆の修復」などの奇跡を生み「これまで参加した結婚式でもっとも感動した」と、数多くの芸能人、アーティスト、スポーツ選手から指名を受け、結婚式を手掛けてきた。
自らのブログに掲載した感動ウェディングストーリー「優しい記憶」は、たちまちツイッターで拡散され2011年の年間注目記事ランキングで7位にランクインされ話題となった。

2014年に自身も結婚し、出産を経験したことで、少子化や未婚率の上昇、晩婚化の現状を受け、「結婚」そのものや「夫婦・家族」の有り方についての啓発活動もスタート。 2016年6月には明星大学客員教授に就任。幅広い分野に活躍の場を広げ、各業界から注目を浴びている。

(イラスト:高橋昌子)

本記事は、2017年05月29日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。

ウエディングパーク編集部
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