【文例集・例文つき】花嫁の手紙の書き方*手紙の構成を知ればラクラク書けちゃう!【結婚式の演出に】

【文例集・例文つき】花嫁の手紙の書き方*手紙の構成を知ればラクラク書けちゃう!【結婚式の演出に】

結婚式・披露宴の人気演出、「花嫁の手紙」。式の直前になっていざ書こうと思っても、何から書いていいのかわからず筆がすすまなかった…という先輩花嫁も多いようです。
「花嫁の手紙」は、上手に書こうと気負わず、基本の構成や例文を参考に、自分の言葉で書くのがポイント。
ここでは、花嫁の手紙が書きやすくなるコツをお教えします♪

2020.12.14 更新

Contents

たった4ピースを組み合わせるだけ!”花嫁の手紙”の基本構成

「花嫁の手紙」の基本構成は、【書き出し】【エピソード】【結び①】【結び②】の4ピース!
それぞれに、自分の思いを綴った文章を当てはめていけば誰でもカンタンにつくれます。 

手紙の長さは、文字数で600~800文字以内でまとめるのがベター。時間にして、約3分前後におさまるようにしましょう。

シンプルすぎると素っ気ない印象になってしまい、長すぎるとゲストが飽きてしまうこともあるので、注意したいところ。

【例文】かしこまった雰囲気の式でも安心◎典型的な花嫁の手紙

まずは、典型的な花嫁の手紙をご紹介します。
義理の両親やゲストへの配慮の言葉も含んでいて、会社の上司をご招待するなどオフィシャル感の強い式でも安心のお手紙です。

出典:ウエディングパーク編集部

手紙を別ウィンドウで拡大して見る


【書き出し】
みなさま、本日はご多用のところ、私たちの結婚式へご列席いただきましてありがとうございます。
この場をお借りして、私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
お父さん、お母さん。25年間、育ててくれてありがとうございました。
無事、今日という日を迎える事ができたのも、お父さんお母さんのおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです。

【エピソード】
お父さん。思春期の頃は、厳しいお父さんに反抗して怒られることも多く、いっぱい喧嘩もしていましたね。
でも、お父さんは私のことを思い叱ってくれたこと、気づいていたのに素直になれず、ごめんなさい。
お母さん。お母さんはとても料理上手で、学生の頃はお母さんに作ってもらったお弁当を、いつも友達に自慢していました。
大人になっても、やっぱりお母さんの料理には敵いません。美味しい料理を、ありがとう。

【結び①】
これまで大切に育ててくれた、お父さんとお母さんの元を巣立つ寂しさはありますが、これからは、太郎さんと一緒にしっかりと歩んでゆきます。
どうぞ、これからも見守っていてください。
太郎さんのお父さん、お母さん。今日から新しい家族となれることをうれしく思います。
おふたりのように仲の良い夫婦を目指していきますので、これからもよろしくお願いいたします。

【結び②】
こうして今日を迎えることができたのも、ご列席くださったみなさまのおかげです。
未熟な私たちですが、どうぞ温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。


【書き出し】【エピソード】【結び①】【結び②】それぞれのピースに当てはめよう!例文集

ここからは、ピースごとの例文をたっぷりご紹介。それぞれのピースに当てはめていくだけで、手紙が完成します。
オーソドックスな言い回しのほか、少し柔らかさを感じる例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて。

【書き出し】

ゲストへの断りや、お父さん・お母さんへの呼びかけの言葉です。
堅苦しい言葉ではなく、ゲストも親しみやすい”普段の会話”のように書くのが好印象です。


・本日はご多用のところ、私たちの披露宴にお越しくださいまして、誠にありがとうございました。私ごとではございますが、この場をお借りしまして、両親へ手紙を読ませて頂くことをお許しください。

・お父さん、お母さん。今日まで本当にありがとうございました。これまで、照れくさくてずっと伝えられなかった感謝の想いを手紙にしました。聞いて下さい。


【エピソード】

小さい頃の思い出や迷惑をかけたこと、両親の尊敬しているところや似ているところなど、親子の絆を感じられるエピソードを交え、ゲストの共感を得ましょう。
エピソードが浮かばない!という方は、アルバムを見返したり、きょうだいに聞いてみるのも◎


・お父さん。お父さんはいつも私の味方でしたね。私が悩んでいる時は、一緒になって真剣に考えてくれ、嬉しいことがあった時は私以上に喜んでくれて。
3年前、私が仕事の事でとても悩んでいた時の事を覚えていますか?夕飯の時、突然ポロポロと涙を流し始めた私の顔を、とても悲しそうに見ていたお父さんの顔が今でも忘れられません。
『花子ちゃんが悲しいと、お父さんまで悲しくなるよ』と言いながら、お父さんは大粒の涙を流し始めました。
お父さんが泣いている姿を見たのは、あの時が初めてでした。お父さんは涙をぬぐいながら、『どうやったらうまく行くか一緒に考えよう!』と一生懸命に明るい笑顔を作りながら言ってくれましたね。あの時のお父さんの優しさは一生忘れません。
お父さん、ありがとう。私はお父さんのことが大好きです。

・お母さん。お母さんは小さい頃から自慢のお母さんでした。キレイで明るくて、誰とでもすぐに友達になって、家族の皆にとってお母さんは太陽でした。でも、そんなお母さんに思春期の頃は沢山反抗しました。時にはひどい事を言ったこともありましたね。本当にごめんなさい。これまですべてを受け入れてくれるお母さんの優しさに甘えっぱなしだったと思います。
大学生の頃、私が夜中に倒れて救急車で運ばれた事がありましたね。連絡を受け、すぐさま名古屋から6時間かけて夜通し自分で車を運転して駆けつけてくれたお母さん。目覚めてお母さんの顔を見た瞬間、安心して涙が止まりませんでした。と同時に、こんなに全身全霊で愛情を注いでくれるお母さんに反抗していた自分が本当に情けなかったです。
お母さん、ありがとう。お母さんの子供に生まれて本当に幸せでした。


【結び①】

エピソードからの流れを断ち切らないように気を付け、感謝の言葉をまとめます。義両親へのメッセージも盛り込むと、気遣いが感じられます。


・お父さん、お母さん、これまで沢山の愛情を注いでくれて本当にありがとう。今後はしっかりと親孝行していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

・太郎さんのお父様、お母様。初めてお会いした時から、いつも優しく笑顔で接して下さりありがとうございます。至らない点があるかと思いますが、これから精一杯がんばっていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


【結び②】

最後に、感謝の気持ちと今後の抱負で締めます。


・こうして今日の佳き日を迎えられましたのも、皆様方のおかげです。どうぞこれからもあたたかく見守って頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

・お父さんお母さん、これからもお父さんお母さんの娘であることには変わりありません。甘えてしまう事もあるかもしれませんが、夫婦ふたりでがんばっていきますので、あたたかく見守っていてください。お父さんお母さんの娘で本当に良かったです。ありがとう。
こちらは少し柔らかめの表現。少人数婚など比較的カジュアルな場にオススメ


これだけは気を付けたい、NGワード集

結婚式という晴れの舞台では、使用すると縁起が悪いとされている『忌み言葉(いみことば)』があります。手紙を書いたあとには、いま一度、忌み言葉が含まれていないかチェックしてみましょう。 式の雰囲気やゲストの層によって、どの程度まで気を付けるか悩んだ時は、プランナーさんなどに相談してみて!

【忌み言葉①別れを連想させる言葉】
別れる、切る、切れる、離れる、離婚、離縁、嫌い、帰る、帰す、終わる、終える、破れる、破る、割る、割れる、去る、飽きる、捨てる、冷える、冷める、忙しい、壊れる、壊す、消える
×「ふたりで新しいスタートを切って」
○「ふたりで新しいスタートに立って」

【忌み言葉②再婚を連想させる言葉】
戻る、戻す、繰り返す、繰り返し、再び、再度、再婚、再三、二度、二回
×「繰り返しますが」
○「先程も申し上げましたが」

【忌み言葉③不幸を感じさせる言葉】
終わる、終える、破れる、破る、割る、割れる、去る、痛い、痛み、飽きる、捨てる、負ける、病む、病気、冷える、冷める、倒れる、倒産、忙しい、流れる、流す、壊れる、壊す、消える、消す、降りる、滅ぶ
×「本日はお忙しいところありがとうございました」
○「本日はご多用のところありがとうございました」

【忌み言葉④同じことを繰り返す重ね言葉】
度々、くれぐれも、皆々様、かえすがえす、重々、いろいろ、またまた、なおまた、しばしば、次々、わざわざ、再三再四、たまたま、重ね重ね、いよいよ、再々
×「いろいろな思い出をありがとう」
○「たくさんの思い出をありがとう」

文例を参考にして、あなたらしい手紙を書きましょう

いかがでしたか? 花嫁の手紙は、ゲストにとっても心温まる演出のひとつ。堅苦しい言葉や忌み言葉にとらわれ過ぎると、気持ちが伝わりにくい場合もあります。 ご紹介した例文では、エピソード部分であえて、重ね言葉である‟ポロポロ“や不幸を感じさせる言葉とされる“流す”を使用しました。忌み言葉であっても、どうしてもその言葉を使わなければ気持ちやニュアンスが伝わりにくい場合もあります。 最低限のマナーを守りながら、ありのままの気持ちを自分らしい言葉で伝えてみましょう。


監修・例文提供/
ブライダルMC・ブライダルプロデューサー 荻原 理美(おぎはら りみ)

 福岡県生まれ。 立教大学卒業後、営業職を経てウェディングプランナーに。 独立後はフリーのブライダルプロデューサーとして活動。同時にブライダルMCとしてもスタート。これまでに2000組近いカップルを担当。 新郎新婦の‟心の声“を引き出す、心理カウンセリングスタイルの打合せでは 自分の想いに気づき、思わず涙する新郎新婦も。 そんな新郎新婦、親御様、列席者の心の声の代弁者としてマイクを持ち新郎新郎に寄り添うスタイルは絶大な支持を集めている。


本記事は、2020年12月14日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。

ウエディングパーク編集部
ウエディングパーク編集部

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