【結婚式の日取りはどう選ぶ?】参考にしたい“お日柄”基礎知識
入籍日や挙式日を決めるときに、気になってしまう“お日柄”問題。「大安がよくて仏滅はよくないって、なんとなく聞いたことはあるけれど、結局“お日柄”ってなんなの?」というカップルのために、結婚にまつわるお日柄の基本を解説します!
「結婚式の日取りを決めるときに、気にすべきことはあるの?」「仏滅に結婚式ってどうなの」など、気になる疑問を解決しましょう♪
挙式日を決めるときに気になる“お日柄”
入籍日や結婚式の日は、ふたりの新しい記念日になる大切な日。
自分たちの思い出の日や、ゲストが参加しやすい日を選ぶ方もいれば、縁起がよいと言われる“お日柄重視”で決める方もいます。
そもそも“お日柄”とは、暦に記載された暦注(れきちゅう)のこと。その日の運勢(吉凶)をあらわしたもので、本来は曜日のようなものでした。
もっとも一般的な「大安」や「仏滅」は、『六曜(ろくよう)』の暦注ですが、これ以外にも“お日柄”を判断するものがあるんです。
そこで今回は、よく知られる『六曜』だけでなく、『十二直(じゅうにちょく)』と『二十八宿(にじゅうはっしゅく)』の3つの暦注を中心に、お日柄の基本について解説します!
もっともメジャーな“お日柄”!『六曜(ろくよう)』
現在もっとも一般的な暦注が『六曜(ろくよう)』で、『六輝(ろっき)』とも呼ばれます。
中国から伝わったもので、もとは日を区別するために使用されていたそう。
大安(たいあん)・友引(ともびき)・先勝(せんしょう)・先負(せんぷ)・赤口(しゃっこう)・仏滅(ぶつめつ)の6種類で、なかでも“結婚”に良いと言われる日は、大安と友引です。
日本生まれの暦注『十二直(じゅうにちょく)』
北斗七星の星の動きを十二支や方位とあわせて、吉凶判断されたのが『十二直』。
日本で誕生し、昭和初期までは、六曜よりもこちらを重視する人が多かったと言われています。
『十二直』は、建(たつ)・除(のぞく)・満(みつ)・平(たいら)・定(さだん)・執(とる)・破(やぶる)・危(あやぶ)・成(なる)・納(おさん)・開(ひらく)・閉(とず)の12種類。
結婚に良いとされるものは、建・満・平・成・定・執・開の7つですが、なかでも建と平が特に吉日です。
仏滅にも負けない吉日もあり!『二十八宿(にじゅうはっしゅく)』
『二十八宿』は、月が地球を一周するときに、通過する赤道を28個のエリアに分けたもの。7、8世紀ごろにはすでに中国から伝わっていて、歴史の古い暦注です。
角(かく)・亢(こう)・氐(てい)・房(ぼう)・心(しん)・尾(び)・箕(き)・斗(と)・牛(ぎゅう)・女(じょ)・虚(きょ)・危(き)・室(しつ)・壁(へき)・奎(けい)・婁(ろう)・胃(い)・昴(ぼう)・畢(ひつ)・觜(し)・参(しん)・井(せい)・鬼(き)・柳(りゅう)・星(せい)・張(ちょう)・翼(よく)・軫(しん)の28種類。
房、牛、壁、張が結婚式に良いとされ、とくに牛は大吉日と言われています。
すべての人が開運の日!『天赦日(てんしゃび)』&『天恩日(てんおんにち)』
『天赦日(てんしゃび)』は、天がすべてを赦(ゆる)す日と言われ、日本の暦上でもっとも開運である日のこと。
1年間に5~6回程度しかない、超大吉日なのです!
また、『天恩日(てんおんにち)』とよばれる日は、天の恩恵で、すべての人が幸福をうける最上級の吉日と言われています。凶事を行うのは控えた方がよいですが、結婚式などの祝い事ならOK!
1年間でその日数は多く、5日間連続で続くというのも『天恩日』の特徴です。
【結論】結婚式の日取りは、どうやって決めればいいの?
『六曜』、『十二直』、『二十八宿』の吉凶は、それぞれ関連性はないので、一概にこの日がいいと決めることは難しいもの。 「大安だけど、『十二直』や『二十八宿』でみると、婚礼には適さない日だった!」なんてこともありえるので、“お日柄”が気になる方は、組み合わせで判断することをおすすめします。 反対に、“お日柄”にこだわりがない方は、参考程度でOK!ただし、ご家族や親戚で気にする方がいる場合もあるので、トラブルにならないよう両家が納得する日程を選ぶように心がけましょう。
監修/日本ブライダルスペシャリスト協会代表・GINZAFiore代表
鈴木 一彌(すずき ひとみ)
プランナー、司会、ウエディングデザイナーとして35年ブライダル業界に携わる。「結婚式は儀礼である。」をポリシーに伝統、風習を大切にプロデュースを行う。新郎新婦だけでなく、両親の相談にものることで、結婚後もご両家と親密に交流。後進の育成の為大学、専門学校で14年講師を勤める。ブライダル業界知識向上の為日本ブライダルスペシャリスト協会発足。
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本記事は、2017年03月10日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。