【ファッションのプロによる連載企画 第二章】 第5回 ダークスーツ編
<<ビジネスでも使えるスーツをウェディング仕様にアレンジ>>
こんにちは。『FORZA STYLE』編集部の干場義雅です。大人のウェディングスタイルも5回目となり、今回はビジネスにも使用できるダークスーツの着こなしをご紹介します。あえてお金を掛けなくても簡単に式服として活用できるテクをご紹介します。
■無地のベーシックなスリーピースがあればいい!
ジャケット5万9000円/デザイン ワークス
ベスト3万円/デザイン ワークス
パンツ3万2000円/デザイン ワークス
ネクタイ1万5000円/アトリエ エフ アンド ビー/デザインワークス ドゥ・コート
シャツ2万円/ギ ローバ/シップス
チーフ4,500円/フィオリオ/ユナイテッド アローズ
(すべて税抜)
黒やグレー、濃紺などのスーツを総称してダークスーツと呼びますが、このスーツでもウェディングパーティへの参加は可能。ただ、正式なフォーマルスタイルとは違いますので、レストランウェディングなど少しカジュアル感のあるシーンがおすすめです。今回のブラックスーツはベスト付きのスリーピース。ベストがあることで、仕事で着用するスーツでも少しフォーマル感が生まれ、シルバーのタイを合わせることで式服として通用します。白のタイは、ちょっと野暮ったくなるので控えましょう。チーフも同色で合わせることが必須。ただ、式服にするには個性的なシルエットのスーツはNG。あくまでもクラシカルでベーシックなものを選びましょう。
■シルバーでもこだわりを感じられるタイを選んで
上クロコベルト24万2000円/ダンヒル/リシュモン ジャパン
下ベルト1万4000円/ウィリアム/エストネーション
ネクタイ1万7000円/ステファノ ビジ/エストネーション
(すべて税抜)
光沢感があまりないダークスーツにはエレガントに上品に見せてくれる小物が必要。織柄がキレイなグレーのネクタイは織りにブルーもあしらわれていて絶妙な光沢を放ってくれます。ジャケットを脱ぐシーンで目立つのがベルト。男性の装いで一番手を抜きがちなベルトを見れば、その人のオシャレに度が分かってしまうというもの。クロコダイルやベーシックで品のあるバックルを選ぶことで装いがスタイリッシュに仕上がるのです。
■格式張らずこなれ感を出してくれるのが靴
ダブルモンクストラップシューズ7万6000円/トリッカーズ/バーニーズ ニューヨーク
ダークスーツをさらにフォーマル仕様に仕上げるなら断然ストレートチップの内羽式を選ぶべきですが、カジュアル感のあるウェディングなら、ややカジュアルな印象のダブルモンクストラップシューズもお勧め。ほどよくこなれ感を出しつつもきちんと感は損なわず合わせることができます。素材はもちろんカーフがいいでしょう。
<<発色のいいブルースーツなら品良く注目される>>
■ブルーのグラデーションが男を輝かせる
スーツ7万8000円/ビームス F/ビームス
シャツ2万4000円/エリコ フォルミコラ/シップス
ボウタイ8,000円/トゥモローランド
カマーバンド1万2000円/トゥモローランド
チーフ7,500円/ニッキー/ユナイテッド アローズ
(すべて税抜)
明るめのネイビースーツはダークスーツの中でも主張がある一着。シンプルにシルバーのタイなどで合わせる手もありますが、ここはちょっと遊び心をプラスした装いをご紹介します。明るめのネイビーにあえて光沢のある深めのネイビーシルクのボウタイとカマーバンドを合わせます。するとどうでしょう?ちょっとしたこだわりを表現することができます。絶妙なブルーのグラデーションに、さりげない柄のチーフがオシャレ通をも唸らせる装いに仕上げてくれるのです。
■こだわりの仕上げはネイビーの靴とベルト
シューズ12万9000円/ジェイエムウエストン/トゥモローランド
ベルト5万円/バーニーズ ニューヨーク
(すべて税抜)
ここまでこだわるとオシャレも立派。ネイビーの外羽式ウィングチップシューズにネイビーのつや消しクロコダイルのベルトがワントーンスタイルをまとめあげてくれます。ネイビーのシューズとベルトはビジネスだけでなくカジュアルでも使えるアイテムなのであると便利。ただ、使用感が高いものは失礼にあたるのでウェディングスタイルにはNG。気をつけましょう。
■サテン地の小物で上質な光沢をプラス
ボウタイ8,000円/トゥモローランド
カマーバンド1万2000円/トゥモローランド
クラッチバッグ3万6000円/ファーロ/バーニーズ ニューヨーク
カードケース6万5000円/カミーユフォルネ/バーニーズ ニューヨーク
(すべて税抜)
ネイビーは黒やグレーと異なり聡明・誠実な印象を与えてくれ、トレンドではなくても人気の色。ボウタイ&カマーバンドだけではなく、クラッチバッグやカードケースまでブルーで揃えても決して嫌みがなく、むしろ上品さを醸し出してくれます。いざというときに頼れる小物は、夏のカジュアルウェディングでも活用できるので揃えておくと便利です。 誰もがビジネス用で一枚は必ず持っているダークスーツ。ウェディングにご招待されたらスーツ購入の前に、二次会程度ならまずダークスーツのアレンジを考えてみましょう。ちょっとしたテクを習得するだけで華やかなウェディングスタイルが完成します。情報通のイケフォーならビジネスにも活用できる装い術を習得しておくと注目度があがります。 Photo:MITSUTOSHI WATANABE STYLING:MASAKI SARUWATARI Text:MARIKO IKEDA
※本コラムは「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」との連動企画です。
■「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」
ファッションディレクター・干場義雅氏責任編集による、知的でセクシーな”知色人”になるためのデジタルビデオマガジン!旬で役立つ、ミドルエイジ男性のためのファッション&ライフスタイル情報を配信します
本記事は、2015年10月23日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。