【ファッションのプロによる連載企画 第二章】 第3回リゾートウェディング ヨーロッパ編
<<華やかさがあるオフホワイト系もコレならあり>>
『FORZA STYLE』編集長の干場(ほしば)です。前回はリゾートウェディングでも人気のハワイ編として青い空と海を意識したスタイリングをご紹介致しましたが、今回は国内やヨーロッパでのリゾートウェディングスタイルをご紹介致します。もちろん、ブルーを基調にするスタイルもありですが、クラシカルな式にはもっと落ち着きのある控えめなスタイルの方がマッチするのです。カジュアルダウンしつつも、さすが!と思わせる大人のウェディングスタイルのコツを伝授します。
■ジャケットのシアサッカー素材がこなれ感を引き出す

ジャケット¥186,000ベルベスト/バーニーズ ニューヨーク
ネクタイ¥12,000/バーニーズ ニューヨーク
シャツ¥18,000カモシタ ユナイテッドアローズ/ユナイテッド アローズ
チーフ¥7,500ニッキー/ユナイテッド アローズ
スラックス¥38,000インコテックス/エストネーション
前回もお話ししましたが、ウェディングで白は新郎新婦の色。ですので、いかに二人の邪魔をしないように差別化させてお洒落にするかがポイントです。そんな時に重宝するのがシアサッカー素材のジャケット。本来カジュアルなもので式服としてはベストマッチではないですが、ライトグレーのパンツと合わせ、きちんとしたスタイルに仕上げることで式服として使用することができます。ポイントはグレーのパンツとネクタイ、チーフの濃度を同じトーンにまとめること。濃淡がつかないことで品よくまとまり、シアサッカー素材がこなれ感として表現することができるのです。
■タイ&ベルトはベージュで統一感をだして

シャツ¥18,000カモシタ ユナイテッドアローズ/ユナイテッド アローズ
ネクタイ¥12,000バーニーズ ニューヨーク
ベルト¥15,000デン ボン ファクチャー/シップス
レストランなどでのリゾートウェディングならカジュアルなボタンダウンのシャツもあり。ベージュの小物で統一すれば、エレガントさを補うことができます。主張が控えめのワントーンの柄のタイなら遊び心がありつつも大人な雰囲気を醸し出してくれるのです。その分ベルトはきちんとめのスウェードがベター。ゆるすぎない印象を保つようにします。
■バッグ&靴は控えめにするのが引き算のスタイル

シューズ¥59,000ジョセフ チーニー/渡辺産業プレスルーム
クラッチバッグ¥28,000フェリージ/ユナイテッド アローズ
チーフやタイ、さらにジャケットの素材と要素がたくさんあるスタイルでは、バッグ&靴はディテールや素材を抑えるのが鉄則。靴はオフホワイトでもカジュアル感のある外羽根式のストレートチップならスタイルにヌケ感をつくることができます。バッグは同系色でも少しアクセントになるように黒パイピングのバッグをセレクト。スタイル全体を引き締めます。
<<着る人の品性をも映し出すカラースタイル>>
■計算された絶妙なカラーONカラーがセンスの良さをアピール

スーツ¥167,000ジャンフランコ ボメザドリ/バインドピーアール
シャツ¥19,000/バーニーズ ニューヨーク
ニットタイ¥9,000/ユナイテッドアローズ
チーフ¥7,500ニッキー/シップス
クラシカルで落ち着いた場所でのウェディングなら、少し控えめな中に個性を演出したいもの。ベージュのネップがかった素材にブルーの細いチェックが施されたスーツは普段でも着用できるものですが、カラーシャツやタイを合わせるとグッと華やかになり、ウェディングスタイルとして立派に活用できます。ブルーのラインをストライプシャツとリンクさせつつ、インパクトのある明るめのパープルで締めると華やかでエレガントに。この場合軽さを出すためにニットタイがベター。チーフは少し遊んで柄物を選ぶと大人の余裕が感じられます。
■コーディネートのポイントはひとつで他は馴染ませるのがコツ
スーツのVゾーンに色や素材など要素を多く盛り込んだ場合、足元はスーツと同じベージュで馴染ませるのがマスト。滑らかなラム素材ならカジュアルなダブルモンクストラップでも上品にまとめることができます。ベージュの靴は茶色のスーツやネイビーのコーディネートにも相性がいいので、ウェディング用としてではなくても一足用意しておくと重宝します。
■ジャケットオフでもこだわりをアピール

ベルト¥194,000ダンヒル/リシュモン ジャパン
サスペンダー¥10,000アルバート サーストン/トゥモローランド
その土地の気候やお酒が入って暑くなってしまうとジャケットを脱ぐ場合もあり。サッと脱いだ瞬間に見せ場がひとつあると、「お!ここまで手を抜かないなんてさすが!」と周囲からのお洒落ポイントがググッと上がるというもの。高級感のあるクロコダイルのベルトや、遊び心のある花柄のサスペンダーはお洒落達人たちからも納得されるアイテム。ちょっと自信ありげにジャケットを脱いでみるのも大人のウェディングスタイルならではなんです。
Photo:MITSUTOSHI WATANABE STYLING:MASAKI SARUWATARI Text:MARIKO IKEDA
※本コラムは「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」との連動企画です。
■「FORZA STYLE(フォルツァ スタイル)」
ファッションディレクター・干場義雅氏責任編集による、知的でセクシーな”知色人”になるためのデジタルビデオマガジン!旬で役立つ、ミドルエイジ男性のためのファッション&ライフスタイル情報を配信します
本記事は、2015年08月20日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。