【目指せオシャ婿!】新郎必見、結婚式での正しい靴の選び方
オーダーメイド・メンズウェディングウェア「THE GENTS」「Asteir」のブランドプロデューサーのNAKIです。
初夏の薫りがする今日この頃ですが、日々幸せな結婚式に向けてご準備なさっている方も、たまたま検索で通りかかった方も(笑)この記事をクリックしてくださったということは皆さん「靴」という存在をとても大事になさっている方と思います。
かのサルヴァトーレ・フェラガモは「良い靴を履きなさい。良い靴は履き主を良い場所に連れて行ってくれる」との名言を残しているように、よい靴で式を迎えればきっと幸せな人生が待っているはず!
知識を得て、妥協せずにきちんとしたものを選びたいですね。
シーンによって履く靴も変わるので今回はホテルや式場などをメインに3つご紹介します。
1. オペラパンプス
フォーマル度:★★★★★ 価格:★★★ 使い回し度:★
<オペラパンプスとは> 映画やドラマで見たことのある方も多い、オペラパンプス。オペラと言う名の通りオペラ観劇や音楽会・舞踏会・晩餐会用に着用されます。リボン飾りにパテントのレザーと、一件女性の靴っぽいですが、燕尾服やタキシードといった夜の宴の際の最もフォーマルなルームシューズです。 <魅力と注意点> ルーツが貴族のルームシューズなので底が薄く、外での着用には不向き。。街で履くのは難しいのですが、フォーマル感は靴界でも最強部類! <価格> 価格はレザーではないのでお安めで、イギリスの最高峰靴ジョンロブでも11万円弱、クロケットジョーンズなどは6万円弱で購入可能です。 結婚式か夜の豪華なパーティーでしか履く機会もないので、特別な機会だからこそ履いてみるのもアリです。(この靴、電車が似合わないので送迎は車オンリーでお願いします)
2. エナメル素材のプレーントゥ or ストレートチップ
フォーマル度:★★★★ 価格:★★★★ 使い回し度:★★
<パテント、エナメル靴について> エナメル=パテントレザーと呼ばれますが、ウェディングでの正装で現実的なのはこちらでしょう。オペラパンプスはやり過ぎ感が強い上、夜会の印象が強いので時間帯や雰囲気に制限されますが、こちらは一般的なビジネスシューズに近く、形も馴染みやすいと思います。 <なぜ結婚式はパテント、エナメルがオススメ?> 「なぜ結婚式でエナメル(パテント素材)を履くか」といいますと、舞踏会で男性が女性のロングドレスを靴墨で汚さないためです。革靴は靴墨で磨いているため、新婦さんの白のドレスを汚してしまう恐れがある。また光を反射するためドレッシーな印象も与えられます。エナメルの靴は乾いた布で磨くだけで光沢が出るのです。 <価格> 価格はこちらもカーフレザーよりは安いため、購入しやすいでしょう。先のジョンロブやクロケットジョーンズ、エドワードグリーンなど主要イギリス靴メーカーからREGALなど国産まで幅広く選べます。 なお、プレーントゥとは靴の甲に何もデザインが無いタイプ、ストレートチップは一本線が入っています。甲にメダリオンなどのデザインが付いたものもありますが、そちらはお好みでどうぞ。
3. カーフ素材のストレートチップ
フォーマル度:★★★ 価格:★★★ 使い回し度:★★★★★
<カーフ(牛革)素材のストレートチップについて> 「おいおい、完全なビジネスシューズじゃないか」と思われる方もいらっしゃると思いますが、その通りです。カーフとは肌のきめ細かい仔牛の革のことで、上質なビジネスシューズに使われます。 <特徴と選び方> 実は同じビジネスシューズの中にも順位があります。 最もフォーマルなのがストレートチップ、そしてプレーントゥ、メダリオンやウイングチップと並びます。一番カジュアルなのが皆さんよく履かれるローファー。 主役の新郎さんに、厳格な式場やホテルでの結婚式で履いてほしいのは、出来ればストレートチップかプレーン。そして内羽根のものです。他はダメです。(もちろん海や山、カフェなど比較的カジュアルな結婚式の場合は別) ちなみに、自分の式ではイギリス製のクロケットジョーンズのストレートチップを履きましたよ。 <価格> 価格は、3万円程度~15万円程度までありますが、結婚式後はビジネスでも使えるし、靴は底やかかとを張り替えたりすれば10年近く愛用できるので、少し奮発して新品の革靴をご用意されるのもよいのではないでしょうか。 国産でも皇室御用達の大塚製靴や三陽山長など5万円程度でかなり上等のものが買えます。靴墨が女性のドレスに付かないようにだけご注意を。
ちょっと小話: 内羽根 or 外羽根って何?
内羽根がフォーマル、外羽根はカジュアルです。内羽根はフォーマルウェアの祖であるイギリスのアルバート7世が儀礼時にパンプスに変わって発明したものと言われており、その誕生にはフォーマルの歴史があります。
外羽根は紐の部分が開くので着脱が素早くできるうえに、フィット感の調節も簡単なことから狩猟用や屋外労働用などで発達しました。
※普通に外羽根を貸し出してくるレンタル衣装屋さんもいるのでご注意!!!
厳粛なホテルや教会で履いてはいけない靴 ローファー
ローファーの意味は「なまけもの」 普段は怠けていても式の時はビシッと決めましょう(笑)ローファーはカジュアルの代名詞で紐が無くても履けることからラクチン靴として認識されています。ハーバード大学やイエール大学(俗に言うアイビー・リーグ)の学生がIVYファッションの流行を生み出し、世に広まりました。なおビジネス用スーツにもNGです。 (ジャケパンスタイルで海や山なんかのカジュアルなウェディングであればOKですよ)
履いてはいけない靴 ホストクラブ、ネオヒルズ族系
いかがでしたか?靴もたくさん種類がありますが、厳粛な式場や教会、ホテルといった場所では自ずと履ける靴も絞られてくるのが現実です。 オペラパンプスはその後の活躍の機会があまりないかもしれませんが、パテントやカーフレザーのストレートチップなどは、ビジネスに、夜のパーティーに大変活躍すると思います。 この辺は奥様に「またお金がかかるじゃないかー!!」と怒鳴られても、「今後も履ける上質なものだから」と、当コラムをお見せして納得させてください(笑) おシャレは足元からですよ! ------------------------------------- THE GENTS http://thegents.tokyo/ Asteir http://asteir.tokyo/
本記事は、2015年06月17日公開時点の情報です。情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。