心穏やかに。“ ご縁に感謝 ” の結婚式

プロポーズされてすぐに 彼から「婚約指輪を見に行こう」と言ってもらい、長年憧れていたエメラルドカットに絞って探しました。そこで出会ったのがオレッキオさん。ヒトメボレでした。セミオーダーで石を縦置きにしてもらい、想いの詰まった指輪です。

結婚指輪は私の旧姓にちなんでスタージュエリーさんにて。新しい元号を迎えた記念の特別モデル（Year Model 2020-Twin Planets-）があったのでそちらに決めました。

式場のドレスサロンで試着後、本命の提携ショップへ試着に行きました。もともと着たいドレスのイメージが固まっていて（マーメイドの総レース）、事前にスタッフさんに好みを伝えると、試着当日は4着用意していただうちの1着目がまさに理想通りのドレス！あの時の感動は忘れられません。1着目にそでを通した瞬間に、ウェディングドレスはこれを着る、と確信しました。笑
自分に自信が持てず後ろ向きだったドレスの試着が、こんなに楽しいものだったなんて…と感動した経験。結婚式をさせてくれる彼に改めて感謝の気持ちが込み上げましたね。

式では洋装なので和装の前撮りを。色んな雰囲気のスタジオがあり迷いましたが、和装して正座で並んだ写真が欲しくて今回は庭園風のスタジオに決めました。
特典で私服撮影も撮れたので、プロポーズを受けたときにもらった絵本の表示と同じ格好をして記念撮影。この写真がどうしても撮りたくて、似たようなワンピースと靴を探しました。カメラマンさんの即席構図が素敵で！自分たちが主張しすぎない1枚となりすごくお気に入りです。テンション上がりました。

延期前・延期後の2回分をDIYしました。テーマは「#おもてなしDIY」。自分たちを見て！という印象を与えたくなかったので写真は使っていません。私も新郎も、主賓に社長や部長クラスの方をお招きするということもあり、カジュアルな感じの中にきちんと感を出すことが難しかったです。飾りの英文などは極力使わずに、年配層にも受け入れられる範囲でやりたいデザインを模索するのは少し苦労しましたが、紙選びから印刷会社選び、組み立てまで、作っている間はやっぱり楽しくて、招待状DIYをやりきることができて本当に良かったです。あとはパーツを減らしてできるだけ節約を心掛けました。お金をかければ素敵になるのは当たり前なので、そこは貧乏性なりに頑張ったかなと（笑）。

披露宴延期後、予定していた季節ではなくなってしまったので、ロングスリーブから半そでのドレスに変更することにしました。もともとお色直しも白で考えていましたが、ウェディングドレスは白のマーメイドなので変化が欲しくて。スレンダータイプで全身にビシューがあしらわれたキラキラドレスを選びました。コンプレックスを隠しつつも女性らしい大胆な肌みせが大人っぽくて、一目ぼれです。
後日談ですが、カラードレスが見たかったというお声も友人や彼の上司から言われたので、今後後撮りなどするときはカラードレスも着たいなぁ…と、彼に向けてコメントを残しておきます。

式場さんで一番お手頃なプランである オリーブの木にしました。予定していた会場にぴったりのナチュラルテイストで、やりすぎない感じがとても私たちらしくて気に入っています。（当日、この装花を上手に利用して素敵な写真を撮ってくれたゲストが多数いました！）
高砂装花はお任せでアレンジメントを数個配置し飾ってくださいました。色味はなにも指定していなかったのですが、白×グリーンで不自然な色味を最小限に抑えていただけたので良かったです。
背景の電飾もきれいに写真に写り、シンプルな中に少しだけこだわりを感じられるかなと。

ネイキッドケーキは、式場さんのプランにあったもの。美味しそう・・・と彼が一目ぼれし、即決でした。赤と青のベリーが映えるオシャレなケーキです。

お料理とドリンクはグレードを上げたコースに決めました。世間がまだまだ落ち着かないなかでも式に参加してくれるゲストには、できる限りのおもてなしをしたかったので、「だったら料理とお酒を奮発しよう！」と思いきりました。自分たちもおいしいご飯を食べたかったので…＾＾

披露宴では余興なしで夫婦の意見が一致しました。
けれど、何もしないと少し寂しいかも…と思い、3つの演出を加えました。

1.友人バイト
新郎はくじ引きを使ってサプライズバイトを、私は 同じく結婚式の延期で励ましあってきた友人への予習バイトという名目でお願いしました。

2.エンゲージカバーセレモニー
誓いに蓋をするという意味で、挙式の際に指輪の交換を終えた後で行うことが一般的とのことでしたが、お色直し入場後にやることにしました。お色直し後のドレスのシャッターチャンスにもなるし、コロナ禍で接触を回避しなくてはいけないこのご時世にも適した演出だと思います。

3.レモンサワーサーバーを担いでテーブルラウンド
当日は両親からのお酌は控えることにしたので、どうせ回るなら私たちから、ということでこの演出はコロナ対策的にグレーですが決行することに。

マーメイドのドレスにはユニセックスな白、お色直しのドレスにはくすんだピンクで大人かわいく。そんなわがままを全て叶えてくれたクリエイターさん。
夏は本来お花の元気がなくなる季節ですが、アーティフィシャルフラワーは季節を問わず好きなお花を使えるし、一日中きれいな状態で持てるところが良かったです。夏に大好きなワイン色のお花がたくさん持てて嬉しいです。特に「クリスマスローズ」というお花は名前の通り冬のお花ですが、今回のブーケにも使っていただいています。母の大好きな沈丁花も使っていただき、本当に想いの詰まったブーケとなりました。
そしてこのブーケ、お色直しはさりげなく白とピンクのブーケを合体させています。あまりに白ブーケが気に入りすぎて、お色直し後に両方持てるように仕上げてくださいました。
ワイン色のお花がメインのブートニアは、ベージュのタキシードをピリッと締めてくれてとてもよく映えました。
これは後日談ですが、単色ではなく絶妙なバランスで仕上がったブーケは、女性だけでなく男性ゲストの奥様（式後、おうちで写真を見られたようです）にも好評ですごくうれしかったです。

挙式は彼にプロポーズされた時にもらったダイヤのピアスを。オフショルボレロを着たのですが、ビジューやレースの主張が強く、バランスをとりたかったのでアクセサリーはシンプルなものを選びました。なかなかしっくりくるアクセサリーがなく、ギリギリになって「やっぱり思い入れのあるものをつけたい」とこのピアスに決めましたが、お守り感もありこれにして良かったです。
ヘアはボブ風にしてクラシック且つ甘くならないようにしていただきました。スタイルアップできて助かりました(笑)

披露宴では存在感のあるC.A.D.tokyoさんの片耳ピアス。
他ではあまり見ないフリルのような形がおしゃれで、これを付けたいがためにヘアスタイルも考え直し、サイド寄せに決めたくらいお気に入りです。ピアスと反対側にはレースのヘッドドレスを。作家さんのハンドメイドで、ビジューなどを使わずレースを活かした大人なデザインに惹かれて購入しました。

お色直しではビーズのタッセルピアスを選び、シルバーの紐で髪を束ねていただきました。色味は使わずにドレスと合わせて全身キラキラにしたコーディネートにしました。

ミニチュア好きの彼のために作りたかった、ソファ型のリングピロー。理想的なミニソファを見つけて、リングが並ぶように座面だけをハンドメイドしました。日常使いもできるので帰宅したら毎日ここに戻しています。おしゃれよりもぬくもりや私たちらしさを意識し、納得の仕上がりになったのでこれからも大切にしたい小物です。当日は友人の子供たちにリングガールをしてもらいました。

ウェディングパークさんの#たのしい花嫁diy キャンぺーンの時期と重なり、DIYするのがとても楽しかったです☺ インスタに投稿して一番反響があったのが、針金を曲げて流木に乗せたワイヤークラフト。もともと好きな作家さんがいるのですが、いつも申し込みにもれてしまっていたので、見よう見まねで自作しました。小さい造花を使ってワイヤーにもブーケを持たせてあげたことが小さなこだわりです。

会場前のホワイエを見学した時から構想にあったのが、写真で文字を作ること。約80枚の写真を印刷し、6センチ四方くらいで用意しました。ひとつひとつ貼ってくださった式場スタッフさんには感謝しかありません。

ウェルカムボードはインスタのキャンペーンで当選し、@59grange さんというグラフィックデザイナーさんにプレゼントしていただきました。本当に素敵なタッチで、平凡な夫婦を素敵に描いてくださいました。もともとつけたかったピアスに、やりたかったヘアスタイルで描いてもらい、勝手に2度美味しい気分に。同じイラストのサンキュータグまでおまけでつけて下さり、そのお心遣いに胸打たれました。式後は大切に自宅に飾りたいと思います。

私たち夫婦が考えた結婚式のテーマが “ ご縁に感謝の結婚式 ” 。
式に来てくれるゲストとのご縁に感謝を伝えたくて、席札に5円玉と赤い糸をくくりつけることにしました。
一人一人にメッセージを書いて、席札の内側には新郎新婦の自己紹介QandAを。内容はあえて突っ込まれたい気持ちが見え見えのおかしな内容。準備期間で一番夫婦で笑ったのが席札DIYです。
本当は金銭の持ち込みは会場さんNGだったのですが、プランナーさんが許可を取ってくださり実現しました。
当日のゲストだけでなく、お世話になったプランナーさんやドレスショップの担当さん、欠席の友人など、これまでのご縁に感謝したい人の分もたくさん作り、新品の棒金2本分をせっせと作りました。

感染者が増加していく中での式準備は なかなか心労が絶えませんでした。
決行すると決めたからにはできることを粛々と進めようと思い 夫婦でいろいろと考え工夫しました。すべて小さなことではありますが、やらないよりはよかったかなと、今は思っています。

1. 披露宴入場をお迎え形式にする
　 もともとゲストをお迎えする形に決めていましたが、ただ立ってご挨拶するのでなく、アルコールスプレーが設置されているところに立ちゲストへ消毒のおもてなしを。シュールかなと思いますがそれなりに楽しく会話し、和やかな時間を過ごせました。

2. 飛沫対策に透明うちわ
　 高砂での会話、写真撮影をあきらめたくなかった私たち。ゲストの不安が少しでも軽くなるなら…と、透明うちわを用意しました。口元が透け透けなのが恥ずかしくて(笑)、白いシールを切り貼りしてマスクの装飾を施しました。なぜ透明うちわをしているのか、マスク柄なら目的もわかりやすいし配慮しているという気持ちを伝えられるかなと思ってのDIYです。

3. 感覚広めのテーブルセッティング
　 式場さんが提案してくださったレイアウト。長机を4脚、ひし形になるように向かい合わせて円卓よりも感覚を広げてくださいました。この発想はなかったので、パーテーションを置くのがどうしても嫌だった私たちはとても救われた気持ちになりました。

4. 除菌ジェルの配布
　 引出物紙袋にサンキュータグをつけ、その裏に個包装のミニ除菌ジェルを貼り付けました。ゲストが自分のタイミングで使ってくれたらという想いと、式に来てくれたことに対し何かしたいという想いで、本当に小さなことですが準備してよかったです。

席次表はプロフィールやDIY紹介も盛りこみ、8ページの冊子を作りました。表紙をめくってすぐに、フォトサインの代わりとして写真のおねだりを入れたところがこだわりポイントです。（当日たくさんの写真をいただくことができました♡）メニュー表はグレーのトレーシングペーパーに白版とゴールド版の印刷でオシャレに。

受付のお礼にはアマゾンギフトカードを。そのままでも十分プレゼントできる包装でしたが、友人の顔写真シールをDIYして貼り付けました。母が渡してくれる時に見つけやすいかなと思ったのと、友人に特別感を味わってほしかったので作ってよかったです。

心穏やかに。“ ご縁に感謝 ” の結婚式

結婚式を挙げる上で大切にしてきたのは “ このご縁に感謝 ” 。
その気持ちを伝えるために、約9ヶ月間準備してきました。

当初予定していた日取りは5月30日大安。
延期後の日取りはわずか2か月後の7月23日。
コロナは落ち着く様子を見せず、まさにコロナ禍での結婚式となりました。

前日まで考え得る対策こそとったものの
それでもすごく不十分で、
当日の期待感・わくわく感よりも
未曽有の事態で結婚式を行うことへの不安のほうが大きかったです。
そもそもご縁に感謝するのなら、それを示したいのなら、
果たしてこの時期にやっても良いものか…
これは正しい判断なのか…
いまだにそれは自身がありません。
けれど 不安まみれの当日、
私たちを救ってくれたのは まぎれもなく
集まっていただいた皆様でした。
ゲストからの心からの「おめでとう」は
準備期間の不安な気持ちを一掃してしまうくらい
ものすごく心に響きましたし
なにより、集まれたゲスト同士も久しぶりの再会となって
会場中があたたかい空気に包まれていました。
客観的に見たとしても、あの時間はとても素晴らしかったと思います。

この時期の結婚式って、傍から見れば
残念なタイミングだったねと言われてしまうかもしれません。
けれど、私たちにできることは少なからずあって
誠実に、謙虚に 頑張ってみたら
普通に式をするだけでは味わうことのできなかった感動が
倍になって追いかけてきてくれます。
そんな素晴らしい経験をさせていただきました。
集まれただけで素晴らしいんだ、ということが再確認できた1日。
『やっぱり、アリガトウは会って伝えたい。』
その気持ちを大切にして良かった。
心からそんなことを思いました。

挙式は親しい友人と親族のみの約37名
披露宴は75名にお集まりいただき、この時期にしては大規模の式となってしまいましたが
2週間後のゲストそのご家族はみんな元気でした。
皆さんの無事を確認できて初めて、夫婦の肩の荷は下り、心底ホッとできました。

写真を見返して今思うこと。
結婚式は、
自分たちが大切にしてきたご縁の素晴らしさを再確認できた日。
こんなに大切な経験ができて、本当に良かったです。

長くなり恐縮ですが、これが私たちの「ご縁に感謝の結婚式キロク」です。

🕊Our wedding progress chart
□キリスト式挙式
□ウェルカムドリンクをふるまって談笑1：挙式ゲストと
□ウェルカムドリンクをふるまって談笑2：披露宴からのゲストと（2段階制）
□新郎新婦からのアルコール除菌
□お迎え式の入場
□新郎ウェルカムスピーチ・主賓ご挨拶・乾杯
□歓談
□友人スピーチ・新郎友人
□ケーキカット・ファーストバイト
□ケーキカット・友人バイト
　新郎→くじ引きでサプライズ選出
　新婦→友人へバースデーバイト
□中座・新婦友人と退場
□中座・新郎兄と退場
□プロフィールムービー上映
□お色直し入場
□エンゲージカバーセレモニー
□テーブルラウンド・レモンサワータンクでお酌
□歓談
□友人スピーチ・新婦友人
□新婦両親への手紙
□両親花束贈呈
□新郎父ご挨拶
□新郎祝辞
□エンドロール上映
□全員集合写真
□ゲストお見送り　　fin.