ふたりの「好き」を集めた結婚式

【旦那さんの袴姿が似合うから】
当初から、カラードレスは着る予定はなく、ふたりとも和装の希望がありました。私は旦那さんの和装が似合うので見たいという気持ちもありました(笑)
衣装は会場の提携店でレンタル。古典柄の色打掛で、腰あたりから足元にかけてグラデーションになっているデザインを選びました。当日は重みがあり、打掛なので片手で裾を持っている必要があり大変でしたが、友人には大好評でした。髪飾りは生花にし、幼い頃憧れていた母の結婚式の衣装をオマージュして、胡蝶蘭を付けました。
一方旦那さんは黒のシンプルな袴を選び、きちんと家紋の貼紋をしてもらいました。

【結婚指輪はNIESSING】
毎日身に着けるため慎重に選んでいましたが、式まで半年を切りった12月、『NIESSING』のデザインにお互い一目惚れしました。現代美術のようなデザインも、マットな質感や色味も、ブランドコンセプトも好みでした。何よりドイツの職人さんが1つ1つ鍛造制作しており、形や色味のセミオーダーができるということで、オリジナリティが出せるのが良いなと思いました。
私たちが決めたのは『Unita』というシリーズ。知恵の輪のように2つのリングが合体するデザインです。リングの内側に文字を無料で刻印でき、手書きの文字を入れることも可能です。
オーダー後にドイツで制作に入るため、購入して2か月半後くらいに仕上がりの連絡がきました。

ちなみに、表参道のお店には2回行き、どちらも共通の友人に付き合ってもらい指輪選びのシーンを記念に撮影してもらいました！そんな友人や、色々なアドバイスをくださったお店の方に感謝です。

【小さな海辺】
マライカのガラスケースを購入し、ふたりの好きな海を再現しました。
砂は旦那さんの実家の島の白い砂を持ってきて固めました。そこに、ダイビングで拾った珊瑚や、海で拾った貝殻を並べました。毎日少しずつ砂を固めて作ったので、愛着があります💕
私たちはリングウォーミングを行ったので、ゲストの方にも近くで沢山見ていただく機会があり、とても嬉しかったです。

【招待状はテーマカラーでシックに】
招待状は『Favori』さんにお願いしました。どのデザインもこだわりがあり、紙の質感も上質で、この中から選びたい！と強く思いました。熱意を旦那さんにプレゼンし(笑)Favoriさんのpopupストアにふたりで出掛け、デザイナーさんのお話をお聞きしたところで旦那さんもメロメロに(笑)
決めたのは、式のテーマカラーであるネイビーを基調に、ゴールドのサテン風リボンがあしらわれたシックなイメージの『JANE NAVY typeA』。マットな紙の質感が気に入り、『TREASURE EVERY MEETING,FOR IT WILL NEVER RECUR』というメッセージも 私たちが目指す式のテーマにぴったりでした。

【シンプルに、好きを詰め込む】
高さのある丸型2段のケーキ。白地にブルーベリーの青と、グリーン、そしてレモンを入れることでテーマを表現しました。もう少し高さを出したかったのですが、高さはプラス料金だったので他の部分にこだわることにしました。ケーキのデザインについては、2回目の打ち合わせである12月に好みのデザインとNGデザインの画像で指示書を作成しました。
『グラン ブリエ 東京』では、マジパンやフルーツなど、可能な限りの希望を実現してくれるパティシエさんがいらっしゃるので、過去の花嫁さんのケーキは本当に可愛らしいものやキャラクターデザインなど、見ているだけで楽しかったですよ
ちなみに、ファーストバイトは、3種類の大きさのスプーンを出して、ゲストの拍手が大きかった大きさのスプーンで食べさせる！という演出をしました。スプーンは会場に借りられました。

【ドレスのイメージ固めは早めが良い】
会場決定後、早い段階から式場の提携店に何度も試着しに行きましたが、なかなかピンとくるドレスに出会えずにいました。私自身がドレスの具体的なイメージが持てずにいたのです。
飾りが少ないシンプルなものが希望で、ハートカットビスチェのAラインのデザインなら自身の体型が生かされると考えていたので、デザインは予め絞ってドレスを探していました。
年が明けて、沢山の雑誌やSNSでドレスのイメージを膨らませ、次第にverawangのoctaviaに憧れを抱くようになりました。シンプルですがチュールが幾重にも重なった透明感のあるデザインで、何よりも軽い！幸い、式の1ヶ月前に、近所にお住まいの方からリーズナブルなお値段で譲っていただきました✨
そこからサイズの微調整やチュールの修繕のためお直しのお店に持ち込み、インナー着用の上試着する必要がありました。お直しのお店も一般的には使用数か月前に持ち込むべきで、殆どのお店に「間に合わない」と言われてしまったのですが、麻布十番の『アトリエプチレダ』さんが対応してくださり、なんとか披露宴1週間前に会場にドレスを預けることができました。
自身のリサーチ不足を反省しましたが、一番気に入ったデザインのドレスを当日着れたこと、そして何より、提携店の試着に毎回参加してくれた母からも「試着したどのドレスよりも1番似合っていて素敵だ」と言ってくれたことが嬉しかったです。

【当日ゲストが選べるメニュー】
お料理は『フレンチ』と、同じ食材を使用しながら和風の味付けがされた『フレンチ・ジャポネ』の2種類があり、当日ゲストがメニューを選べるのが魅力的でした。同じテーブルで異なるメニューを選んで写真を撮り合うなど、ゲストの皆様に味以外でもお食事を楽しんでいただけました。
もちろん味も美味しく、2回試食をしたのですが、それでも当日殆ど食べられなったのが本当に残念です。『グラン ブリエ 東京』では、当日は前菜やデザートなど3種のみがメインテーブルに用意されます。そして、後日同じ場所で営業している『オリゾン　トウキョウ』というレストランで使えるお食事券をいただけるのです。有効期限は1年で、全く同じメニューではないのですが、式を挙げた場所で後日ゆっくり食事ができるのは良いなと思いました。

【光沢は抑えシックにまとめる】
挙式では祖母のパールネックレス、イヤリングを着けました。その後、披露宴は祖母に借りた『dori Csengeri』のイヤリングのみ。ドレスの胸元のカットや素材感を際立たせるために、あえてネックレスは外しました。
ヘッドドレスは『tamara』のヘッドピースで、真鍮にコットンパールとリーフモチーフの大小コームのセットです。左右非対称に付けられるのと、マットな色味がお気に入りです。
挙式、披露宴、そして二次会まで一貫して付けていたのはブレスレット。『mabataki美雨』のブレスレットで、5年ほど前にデザイナーさんにお会いした際購入したもの。お花屋さんで使わなくなった切り花をアクセサリーや靴に取り込んでいます。私のブレスレットは丸い樹脂の中にひとつずつ異なるお花が入っており、青い天然石が合わせられています。

【スタイルは足元から】
仕事で靴に関わっていたこともあり、早い段階から靴選びをし、購入することにしていました。自分の足に合うインポートシューズにすることと、スタイルのバランスが良くなる8～8.5センチのヒールの高さにすることは決まっていたのですが、どの靴にするかは決めかねていました。
ドレスがチュールデザインなので、引っ掛かりが懸念されるラメ系の靴は避け、最終的に『Jimmy Choo 』のRomy85でVINO/SILVERというレースのデザインをフリマアプリでお得に購入しました。なかなか見ないデザインで足にもぴったりなのでお気に入りです。
サイズはぴったりでしたが、念のために『Rednu』のシューループを使用しました。本革で職人さんが手作りしたものなので、安定してヒールが履けて安心して使用できました。

【2人の写真】
前撮りはしなかったのですが、夏に新郎新婦の衣装を試着できるイベントに参加した際、撮影していただいた写真です。カメラマンをやっていた従姉妹にお願いしてプリントしてもらいました。文字はポスカで書きました。このときに着用したmutinさんのパンツドレスは本当に素敵でした。
横向きの写真は、同じく従姉妹にプリントしてもらいました。ふたりでドイツの友人を尋ねた際、フランスのストラスブールで撮影したものです。

また、ウェルカムスペースではゲストの皆様にウェディングリース作成をしていただきました。当日のゲストのみで作成される世界でひとつだけのリースは、挙式の際に皆様にお披露目し、式が終わった今も手元に残っているのが嬉しいです。やってよかったなと思っています。

【お帰りの際に召し上がれ】
プチギフトは人気のマルティネリのリンゴジュースにしました。重みはありますが、年配の方や妊婦の友人も多かったので正解でした✨ベージュのカバーを付け、葉っぱをイメージしたタグには日にちとふたりの名前を記し結びつけました。
唯一、割れ物で量も多かったので、前日の搬入が大変でした。手伝ってくれた父に感謝です。

【新婦衣装に合わせて急遽変更】
私の衣装が急遽変更で持ち込みになったため、旦那さんの衣装も持ち込みで準備する必要がありました。お店も見に行きましたが、結局、フリマアプリで『ELLE』のタキシードと、それに合う小物一式を揃えました。お手頃価格でサイズもぴったりのものが調達できて満足でした！

【ドレスに合わせたデザインに】
ブーケは当初ティアドロップ型でリリーにする予定でしたが、急遽1ヶ月前に変更したドレスに合わせ、ラウンド型のジャスミンにしました。センスの良いお花屋さんがご提案してくださり、私たちも一目ぼれでした！
ひとつひとつのお花にパールが付いていますが、生花なので、当日は大好きなジャスミンの香りに包まれました✨もちろん旦那さんのブートニアも同じジャスミンです

【人生初ネイル】
ネイルは式の前日に施し、デザインは当日の衣装の色に合わせました。衣装は、チュールが特徴のアイボリー寄りのドレスと、はっきりしたグリーンや紫にゴールドが入った色打掛の2着。なので手元は主張しすぎず、透明感のあるデザインにしました。ベージュを基調としながら、パールで華やかさを出し、テーマでもある輪を入れていただきました。

【プレゼントされた花束を再現】
お互いお花が好きだったので、装花については夏頃からふたりで相談していました。11月22日のイイフウフの日に旦那さんがプレゼントしてくれたオーシャンソングという青みのあるバラと、ダイヤモンドリリーという輝く小さなユリの花束に一目ぼれし、このお花をベースにしてもらいました。
担当してくださったお花屋さんは、私たちの好みを汲み取った上で、さらに期待を上回る提案をしていただき、当日のお花は本当にふたりの「好き」や「いいね」が溢れていました。例えば、高砂にはテーマとしていた輪のデザインのレリーフを作ってくださったり、私たちが海が好きな話を伝えると、各卓の中心に貝殻や白い砂を入れたグラスを置き、その回りにお花を飾ってくださったり。このグラスを置くことで使用するお花の量が減るため、節約にもなりました。お花屋さんには本当に感謝です。

【招待状と統一】
席札やメニュー表も、招待状と同じ『Favori』さんの『Jane Navy typeA』に揃えました。席札は名前の用紙を取ると、小さく金色のハートが描いてあり可愛らしいです。メニューや席次は自宅のPCで文字も構成も作成でき、質問の数や内容も簡単に編集できるのが嬉しかったです。自己紹介の写真は子供の頃の写真を使用しました。

【ドレスと和装で雰囲気を変えて】
ヘアメイクのリハーサルは2週間前に行いました。衣装に合わせてドレスはナチュラルに、和装は大人っぽく。髪型も前髪の分け目で雰囲気を変えました。和装のリップは深みのある赤で、手持ちのものを使ってもらいました。
ヘアメイクさんは、抽象的な要望も全て汲み取ってくださり、イラストでメモされていて、当日もとても安心してお任せできました。

【人生初のシェービング】
私は仕事や体調の理由でエステには通いませんでした。その代わり、式の1週間前にシェービングをしました。背中の出るデザインのドレスだったので、背中や二の腕、また顔回りもワントーン肌が明るくなり、やってよかったなと思いました。

ふたりの「好き」を集めた結婚式

当日は、ともかくずっと笑顔でした✨最初は親戚や大好きな友人たちが一同に集まっていることになんだか不思議な感覚でしたが、来てくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
演出をほとんどせず、会話を楽しんでいただくようにしたので、ゲストの皆様にゆっくり過ごしていただけました。ウェディングツリーには名前も書いていただき、証明書を皆様に作っていただく形になり、部屋に飾ることができて嬉しく思っています。
両親へのギフトはピアリーさんにお願いし、ラッピングは自分で行いました。また、両親贈呈の花束は、和装に合わせて華やかに、和でまとめていただきました。色打掛けは特に意外だったらしく、友人からも親戚からも好評でした。
当日はふたりの好きなものを集めて、大好きは人たちに集まっていただけて、特別な1日になりました。ここまでのふたりを支えてくれた人の輪と、準備や当日を支えてくださった方々に感謝です。