オリジナリティ溢れるゲストへのおもてなしがとにかくスゴイ

挙式会場について

挙式会場はグレーを基調としていて、モノトーンな印象ながらもどこか高級感があるように感じました。よくある式場とは異なり挙式会場には扉がなく、新婦側と新郎側の参列席が向かい合って列になっています。

実際に式が始まると、入退場の時以外、新郎新婦が背中を向けることはなく、二人の温度感を間近で感じることができるところに驚きました。今回参列したのは私の親友の結婚式ということもあったため、このような距離感で挙式が進んでいくことが非常に嬉しく感じました。
式の内容としては、ゲストの前で新郎新婦が二人で誓いを立てる「人前式」タイプ。その中でも特徴的だったのは3つあります。
1つは、ゲストによる「はなむけの言葉」。こちらは1ヶ月ほど前から、新郎新婦から直接お願いされた数名（この挙式は合計5名のゲストでした）が300字程度で新郎新婦との思い出を振り返り、お祝いとはなむけの言葉を考えます。そして当日、事前に準備していた言葉を手紙のように読み、新郎新婦へ想いを伝えます。実際読んでいる時は、想いが溢れて涙してしまいましたが、非常に喜んでもらえた様子でしたので私としてもとても良い思い出となりました。
2つ目は、司会者が二人を担当したプランナーであったこと（披露宴共に）。実は私自身、以前結婚式場でアドバイザー（式場の案内や営業）の仕事をしていた経験があるのですが、挙式当日にプランナーが司会者をだったことは一度も経験したことがありません。新郎新婦二人の想いを一番肌で感じてきたプランナーが当日も進行していくことに、列席した私自身もどこか安心感を感じました。
3つ目は、新郎新婦の互いが互いに対して手紙を読み合い、誓いを立てていたこと。こちらも意外とあまり見ないスタイルで、新鮮な感じがして二人の温度感をしっかりと感じることができました。また、お互いに感じていることを率直に伝えるシーンでもあったため、ご親族はホッとした雰囲気で見守っているように見えました。

挙式全体を通じても、非常にオリジナリティがあり新鮮な感覚で参加することができたと思います。先述した通り、新郎新婦の顔が常に見えている状態であったため、必然的に写真も撮りやすく、素敵な瞬間をたくさんおさめることができました。列席者としても大変満足な挙式であったと思います。

披露宴会場について

披露宴会場は挙式会場とは異なり、会場全体に光が差し込むほどの大きなモザイク窓があしらわれていました。開放感があり、写真映えするような背景でとても素敵でした。

また列席者の卓は、流しのテーブルタイプで（長テーブル）新郎新婦が横に座る形式でした。このような形式は初めてでしたが、同じテーブルに新郎新婦が座り、一緒に歓談したり、写真撮影を自由にすることができたため取り残されている感じが全くなく、終始新郎新婦のもてなしに包まれているように感じました。

式の流れ自体に違和感は全くなかったのですが、よく考えてみると「ケーキ入刀」「余興」「両親への手紙」といったオーソドックスな披露宴の演目は無く、どちらかというと新郎新婦は常にゲストと近い距離で会話や写真を楽しんでいました。

「ゲストに心から楽しんでほしい」という新郎新婦の想いがひしひしと伝わってくる披露宴で、私自身も期待していた以上に非常に楽しい時間を過ごすことができました。

料理について

ドリンクは会場の一角で自分自身で好きなものを取るスタイルでした。（お願いすれば持ってきてもらえました。）種類も豊富で飽きない内容です。ノンアルコールのドリンクももちろん充実していました。

またお料理に関しては、私自身が妊婦ということもあり、ナマモノなど食べることができないものがあるのではないかと心配していました。しかし事前に伝えていたということもあってか、全くそんなことはなく、全て安心して食べれるメニューで非常に美味しく頂きました。

特に印象的だったのは、「同じ釜の飯を食う」という意味を込め、新郎新婦がおかまのご飯を人数分よそい、それをゲストが取りに行くというスタイル。一般的な結婚式ですとゲストが立ち上がり移動をするということはほとんどないかと思いますが、このように新郎新婦と交流することが出来るのはとても良いと感じました。

ロケーション（立地、交通アクセス）について

挙式当日は妊娠8ヶ月でしたが、表参道駅から徒歩5分という近い距離で苦労なくたどり着くことができました。
人通りが多いような道を歩くわけではなく、どちらかというと住宅街に近いような小道を歩くので、車通りも少なく、人にぶつかったりすることもありませんでした。妊娠後期であったため、その点非常にありがたかったです。

結婚式がお開きになり、外へ出た時には19時を過ぎていたのですが、その時にはさらに静かな印象を受けました。式場のスタッフの方も外でゲストを見送る際に小さな声で「お静かにお願いします」と繰り返すほど。普通の喋り声が響くほど、閑静な場所にあることを再認識しました。

スタッフ・プランナーについて

スタッフに関しては、皆さん清潔感があり、笑顔を絶やさず好印象でした。

また、「プランナーが司会をする」ということに驚いた、と先述しましたが、もう一点驚いたことがあります。
それは「受付」を式場のスタッフが行なっていたことです。
金銭を取り扱うため大抵は新郎新婦の友人や親族に任せることがほとんどだと思いますが、こちらの式場はスタッフがお祝いを受け取り、必要事項を一人ひとりのゲストに伝えており、スムーズな流れで会場へと進むタイプでした。

新郎新婦も「受付を誰にしようか」ということを悩まずに、他のことを考える時間が増えるのでとても良いなと感じました。

この式場のおすすめポイント

「ゲストへのおもてなしがとにかく充実している！」という点に尽きると思います。
一般的な結婚式に比べ、新郎新婦はほとんど着席しておらず、常にゲストの近くで歓談をしたり、写真を撮ったりしていました。
一見新郎新婦は大変そうに見えますが、その分私たちゲストは「何もしない時間」というのを全く経験せず、終始充実した時間を過ごすことができたと思います。
新郎新婦へは感謝しかありません。こちらの式場だからこそ、このような体験をすることができたと思います。

• 駅から徒歩5分以内
• 友人の参列可

その他

式中で撮った写真の印刷を快く引き受けてくださいました。
というのも、挙式当日は新婦の誕生日であったということもあり、新婦へサプライズで作成したアルバムを渡そうと考えていました。
そんな中、どうしても最後のページに「当日撮った写真」を1枚だけ入れたく、ダメもとで式と宴の間にスタッフにお願いしたのですが、快く引き受けてくださいました。まさかとは思いましたが、司会をしていたプランナーの方がお忙しい中、宴中に私のところへ持ってきて下さったときは本当にびっくりしたのと同時に嬉しく思いました。

あの時は本当にありがとうございました。お陰様でとても喜んでくれました。