雅楽と花嫁行列とフグ懐石

年の押し迫る中、花嫁行列のできる神社を探していただいたら、高崎の「護国神社」へと行き着きました。

花嫁衣装は、神社付属の支度室で着付けていただいたのですが、昔ながらといった感じの四畳半ほどの畳の間とドレッサーのみでした。町の美容室とか、写真館を想像していただけるとイメージに近いかと思います。花嫁だけではなく、花婿と、私の母の着付けも、同時進行で行われました。
ウエルカムドリンクなどのサービスや、オシャレな控え室を望む方にはちょっと合わないかもしれません。

結婚式は、抜けるような青空のもと、石鳥居から始まりました。
本殿までのおよそ５０ｍの参道を神主さん、雅楽の生演奏、赤い和傘を掲げた巫女さんに導かれながら、一歩ずつ進んで行きました。

当初は、祖母にも列席していただく予定でした。
車いすのため、参道から本殿へ上がるのが大変なので、あらかじめ本殿へ入り、私達を迎えてくれる予定でした。
残念ながら実現には至りませんでしたが、そのような配慮もしていただけました。

式場は、普通の神社です。
木造で、正面の引き戸には、ガラスがはめられてはいますが、木枠です。
社寺仏閣特有のひなびた匂いもします。気になる方もおられるかと思いますが、私には心地よかったです。

また、本来が、結婚式を挙げるためだけの建物ではないので、暖房設備がとぼしく、列席していただいた方々には、寒い思いをさせてしまいました。それが難といえば難。
ですが、その少々冷たい空気の中、粛々と式が進行していくにつれ、「結婚」の二文字に浮かれ気味だった気持ちをひきしめていただけたように感じます。


結婚式が終わり、車で１０分ほど移動したところにある、「暢神荘」という料亭へ向かいました。
私どもの結婚式は、父母兄弟、甥っ子のみの１２人に列席していただいたので、披露宴というより会食会を行いました。

車いすとベビーカーに対応していただける場所を探していただいき、何軒か、実際にうかがわせていただいた中、暢神荘さんにたどり着いたのですが、思わぬ副産物がありました。
ちょうど、フグの時期で、一般の宴会料理にふぐコースがありました。

せっかくなら、今まで食べたことのないものを、この機会に家族に食べてもらいたい。との意向を相談したところ、ふぐコースを披露宴用にアレンジして出していただける事になりました。
また、１歳と３歳の甥っ子のためのお料理も快諾していただけました。

個室で、中庭に面していたため、池の鯉や孔雀などものぞめまして、甥っ子達も途中で飽きが来ても自由に部屋の中で寝転がったりしながら遊べて良かったです。
また、２人がやけに静かだな？と思ったら、お世話になったプランナーさんが
一緒に遊んでくれていたりと、とても助けていただきました。

お料理も好評でした。
席次も、自分達で決めさせていただけたので、両家の父に並んで座っていただき、たくさん酌み交わしてもらえました。
少人数の会食だったので、融通が利いた面もあるのかもしれませんが、メニューの中から押しつけるのではなく、私達の意見や考え方を尊重してくださった事が、とてもうれしかったです。

大手のブライダル会社に頼まず、プランナーさんと試行錯誤した結果、自分達の納得のいく式ができました。

ここに頼んで、本当に良かったと思います。


先日、結婚して一年の節目に参拝してきました。
あらためて結婚式を振り返り、また幸せな気持ちになりました。
護国神社で結婚式を挙げたことで、心のよりどころも得られたように感じます。

• 駐車場あり
• 挙式での生演奏
• 雅楽
• 参進ができる
• 宴会場に窓がある
• 宴会場から緑が見える
• オリジナルメニュー対応