駅近で駐車場有でアクセス抜群でした

【挙式会場について】

　ヨーロッパの貴族のお屋敷を借りたような建物の雰囲気でしたが、最上階での神前式は全く違和感なく、厳かな雅楽の演奏とともに温かな雰囲気の中で行われました。式の進行はあらかじめ概要の説明がありました。式の途中で新郎新婦が宣誓を行うのですが、式の前の待ち時間に練習の機会があります。一度の練習で夫はよどみなく宣誓してくれたので惚れ直したほどです。新婦はこの宣誓に自分の名前を言い添えるくらいなので簡単でしたが。
教会式のチャペルを含め施設に段差等はありますが、車いすの参列者には手慣れたスタッフが手助けしてくれます。三十名ほどの少人数の挙式でしたが、充分な人数のスタッフが対応してくれたので不便は感じませんでした。

【披露宴会場について】

　三十人ほどでの披露宴は人数丁度のアットホームな雰囲気の部屋でした。高砂は設けずに、テーブルを皆でぐるりと四角く囲む形で着席しました。司会者はなしで式場スタッフがさりげなく進行を務めてくれました。ラグジュアリーなホームパーティー風にしたいという希望に協力してもらえました。
　皆が会食しながら談笑するところ、新郎新婦は一度中座して、和装から洋装にお色直しをするをする段取りでした。このタイミングも上手にスタッフが導いてくれました。新郎新婦の再登場は音楽なしでスタッフが開いてくれたドアを手を組んで入ります。新郎新婦は入ってすぐ一度立ち止まり、スタッフの用意してくれたウェディングケーキのワゴンを新郎が押し、その横を新婦が歩きます。そしてケーキカット。一旦下げられたケーキはスタッフが人数分にカットしてくれています。（ファーストバイトはしませんでした。）それを皆が一斉に食べ始めます。二人ほど中にドラジェが入っています。この当選者には新郎新婦からささやかなプレゼント。このゲームが思った以上に盛り上がって嬉しかったです。

【スタッフ・プランナーについて】

　新郎新婦とも両親が遠方なので、二人だけで何度か打ち合わせに足を運ぶ必要がありました。プランニングの段階ではどちらの親にも来てもらわなくても、きちんと段取りは踏めました。何が必要で、何を確認して、何をいつまでに決めなければならないかといったことを丁寧に説明して貰えたからだと思います。
　プランニングの説明などが行われたのは建物を入ってすぐの部屋のカフェのようないくつものテーブルが並んでいるようなところでした。お茶や珈琲などを頂きながら、リラックスした雰囲気で説明を聞いたり、必要とあればいろいろ資料を出してきてもらえました。入口付近に引き出物の一例などが飾ってあったり、ビデオなどがサンプルで上映されていたのもわかりやすくてよかったと思います。

【料理について】

　和・洋・和洋折衷の三タイプから選べました。高齢の出席者も多く、伝統的な雰囲気もほしかったので、和洋折衷にしました。華やかな見た目とおいしい味付けで、いつも辛口批評の母も納得してくれました。義母はエビアレルギーがあるのですが、アレルギー対応もきちんとして貰えたことに式場の細やかな心遣いを感じました。
プランニングの段階で途中にオプションで口直しのシャーベットはいかがかと勧められましたが、これは多分不要です。断って正解でした。食事のボリュームもなかなかのものですし、ウェディングケーキも用意してあれば、甘いものが重複するのは食事のリズムにも合わない気がします。
　ボリュームはありますが、新郎はほぼ完食しました。私も普段なら完食できたと思いますが、「花嫁がパクパク食べるもんじゃありません！」と母に止められたので、泣く泣く少し残しました。それくらいおいしい料理でした。

【ロケーション（立地、交通アクセス）について】

　大阪駅に近いので、駅から移動してくる家族や親戚に便利でした。ただ最初は、ルートがちょっとわかりにくかったのは残念でした。梅三小路を通るようにわかりやすい地図をホテルではじめに示していただければ、折角のロケーションももっと活かせると思います。
　駐車場（建物内）もあるので車での親戚にもよかったと思います。とくに雨も降りましたので屋内で乗り降りできるのもポイント高いです。誘導の警備員もちゃんと配置されています。
　大阪駅に近いだけあって、大阪駅周辺の商業施設で遊ぶにも便利です。タクシーで大阪城の観光に行った親戚もいました。ちなみに私は挙式前日から会場ホテルに泊まっていたのですが、急遽必要になったものを大阪駅近くのお店まで買いに行くのに便利で助かりました。

【コストについて】

　あれこれスタッフに勧められるままに購入したりしていては際限なくお金がかかります。しかし、持ち込み可能なものや代替のきくものでコストを少し抑えることはできます。
　衣裳は割引が利く式場のものをレンタルしましたが、ティアラや宝飾品は持ち込みにしました。そして数万円もするウェディング用のランジェリーも勧められます。高いと思いましたが、それなりに効果があるので納得して購入することにしました。
　招待状の印刷や送付、引き出物の用意は手間などを考えて式場に頼みましたが、カスタマイズが利くので不自由な感じはありませんでした。会場の花は式場に頼みましたが、希望の色などは叶えてもらえました。ブーケは原則持ち込みは有料でしたが、自分で保管もするといった条件では無料で持ち込めます。ここぞという式場以外のお店でブーケを注文するのなら一度スタッフと相談したほうがいいと思います。

【結婚式の内容について】

　会場の花は白ベースにピンクを少し混ぜて貰いました。式の後で出席者に持って帰ってもらうのにもちょうどいい色合いだと思ったからです。ブーケは持ち込みでしたが、憧れの白一色にしました。会場の花とも調和していました。
　招待状は会場の欧風レトロな雰囲気に調和した控え目な色使いながらエレガントな感じのデザインのものにしました。初夏の式でしたが、違和感はありませんでした。
　和装は白で赤襟を希望していましたが、試着ややりくりのタイミングが合わずに白一色のものになりましたが、後悔はないです。試着で白無垢を羽織ったら、イメージしていたのとは違う良さに気付くことができたというのもあります。
ドレスも初めに漠然とした希望のイメージを伝えると、ティアラやネックレスなどとともにいくつか試着させてもらえます。最終的には最初からの希望だったAラインドレスでエレガントな雰囲気のものにしました。

【この式場のおすすめポイント】

ここで挙式した新郎新婦の名前を刻んだウェディングプラークがホテルに飾られています。教会式の場合はチャペルで二人で打ち込み作業の一部もできます。神前式の場合も後日ホテルを訪れて見ることができます。

【この式場で素敵な結婚式を挙げるためのアドバイス】

　式場で申し込めるもの、持ち込み可能なものある程度コストパフォーマンスの比較も大事ですが、直感的にこれは式場で申し込もうと思ったらそれはそれで正解だと思います。お金がかかることはありますが、段取りよく準備してもらえるメリットはあります。
　それとは逆に自分のこだわりで持ち込みたいと思うアイテムはスタッフに相談してみるのことも必要だと思います。ティアラなどのヘッドドレスはすんなりもちこめました。手袋は有料レンタルと無料レンタルがありましたが、安く調達して持ち込むのもアリでしょう。

JRの車窓からもこのホテルが見えます。前を通るとやはり嬉しいです。ホテルの中にはかつて式を挙げた二人の名前を刻んだウェディングプラークが飾られています。いずれ見に行きたいなと思っています。

• 宿泊施設あり
• 駐車場あり
• 挙式での生演奏
• 挙式に80名以上参列可
• 雅楽