正統派クラシカルと和モダンが両方叶う安心のホテルウエディング

挙式会場について

チャペルに足を踏み入れた瞬間、息を呑むような重厚感ある雰囲気に圧倒されました。クラシカルな趣であることは写真から分かっていたつもりでしたが、実物は何倍も美しかったです。カーペットやイスはもちろん、壁や天井などどこを見ても安っぽさを感じさせず、さすが本物は違うと肌で感じたのが第一印象です。旧宮家の邸宅だそうですが、明らかに「邸宅風」「アンティーク風」とは違い、隅々から格式や伝統を感じました。これなら年配の方々や上司も安心して招待でき、ヨーロッパ等々の本物に親しんでいる海外のゲストにも喜んでもらえると思いました。定員が60名とあり、写真も少し狭そうな印象でぎゅうぎゅうにならないか心配でしたが、実際は他のホテル併設のチャペルと大差がないように感じました。定員内に収まるのであれば特に問題なさそうです。

披露宴会場について

大きな二面の窓から緑がのぞき、自然光がたっぷり注ぎ込むので、実際の面積以上に広々とした印象を受けました。長方形の間取りでも窮屈さを一切感じません。それでいてお部屋自体は広すぎないため、新郎新婦とゲストとの間に距離感を感じず、アットホームな披露宴がかないそうで、まさに私たちの理想でした。壁の一部に使用されたレンガなど、チャペルの重厚感やホテル全体の落ち着いた雰囲気に共通するポイントが散りばめられていて、カジュアルすぎないところも好みでした。あとは個人的に、テーブルのサイズを最大8人掛け（？）と5人掛けの大小から選べる点が魅力的でした。私のゲストはテーブルごとに人数差が出てしまいそうで、ゲストのテーブル配置が悩みだったのですが、こうしたサイズ違いのテーブルが置かれていたのは、私が見学した中ではこちらの会場が唯一でした。

コストについて

これといって目立った高額な項目はなく、安心して検討できるお見積額でした。新婦にとって特にうれしかったのは、衣装提携店が全7店（ドレスだけで5店！）と豊富な点です。新郎新婦の衣装もパッケージ価格となっており、提携店からレンタルすると本来の値段から大体20万円ほどお安く借りられるように設定されているようです（新郎新婦の衣装総額基準）。私たちの場合はそこからにさらに10万円分のお値引きをつけていただけました。パッケージ内容は、新婦のドレスが1着約20万円からとなっており、選ぶドレスによってはお値引きを入れても追加料金が発生しそうですが、それでも定価で借りるよりかなりお安く収まるのではないでしょうか。あとはハネムーン特典として全国のプリンス系列ホテル3泊分をプレゼントしていただきました。日本全国の観光地にホテルを構えるプリンスさんならではの特典ではないでしょうか。

料理について

オードブルとメインのお肉料理を試食しました。基本コースのオードブルはとにかく華やかで、お皿を見た瞬間思わず笑顔になります。ただ、私たちが辛口すぎて参考にならないかもしれませんが、お料理の見た目から来る感動に味の感動が負けてしまっているように感じ、アップグレードを検討しようと思いました。お肉は確か牛のローストだったと記憶していますが、とにかく柔らかくて、付け合わせの可愛らしい大根までいい味で、目だけでなく舌でも楽しめる一皿でした。今回は試食できませんでしたが、こちらの会場にはゲストが和食とフレンチから好きなほうを選択できるコースがあるそうで、年齢層が高めの親族ゲストが多い私たちはそちらへのアップグレードを考えています。他では聞いたことがないサービスなので、さすがプリンスさんだと思いました。

ロケーション（立地、交通アクセス）について

私たちの場合は新幹線だけでなく飛行機利用のゲストも多いため、品川駅は東京駅を上回るベストな立地です。駅から徒歩10分の距離ではありますが、駅の目の前の品川プリンスホテルからシャトルバスが出ているそうです。敷地内や会場までの道のりが坂道のため、高齢のゲストにはそちらを案内勝と思います。徒歩の場合、貴賓館までは坂道（車道）を上っても行けますが味気ないので、途中で曲がって日本庭園を通っていくコースがおすすめです。庭園を有するホテルはいくつもありますが、ホテルの建物を通過して庭園に出るケースが多く、庭園を通過してエントランスに向かう構造になっているところはそう多くないと思います。また敷地内にホテルが3棟あり、ゲストの宿泊は心配いらないうえ、庭園を囲むように並んでいるため、庭園のプライベート感が高い点もポイントです。

スタッフ・プランナーについて

担当してくださった方はもちろん、その他のスタッフさんも皆さんすれ違うたび笑顔で挨拶してくださり、気持ちよく過ごすことができました。ただ、後から他のクチコミを見たら、貴賓館の反対側（？）や2階等いくつか案内されていなかったポイントが見つかって残念でした。1つ気になった点は、たまたま私たちが貴賓館を案内されたタイミングで、挙式前の新郎新婦のファーストミートに遭遇してしまったことです。お部屋の前の廊下を通り過ぎるだけではありましたが、挙式前の大事な時間に自分たちも当日に外でゴソゴソされるのかなと思うと少し微妙な気持ちになってしまいました。また、控え室の案内中にも実際に使用中のご親族に遭遇してしまい、同じように当日親族が居心地の悪い思いをしないか少し不安です。人気の式場だと仕方ないのかもしれませんが、この動線だけが少し残念でした。

この式場のおすすめポイント

私たちの式場選びにおける絶対条件は、高齢の親族や会社の上司、海外からのゲストを安心して呼べる場所、そして挙式だけでなく両家顔合わせや今後の記念日など生涯のイベントを通じてお付き合いできる場所、であることでした。そのため新幹線停車駅と空港からアクセスがよく、宿泊施設までの移動がいらず、何より歴史とホスピタリティがあり、簡単には無くならない安心感のある老舗ホテルに絞っていくつか見学しました。中でもプリンスさんを選んだ決め手は、系列ホテルで挙式した夫婦が入会するメンバーズクラブ「菊花会」があることです。結婚1周年記念ディナーに招待くださるホテルも多いですが、プリンスさんは宿泊に招待してくださるだけでなく、結婚3周年まで毎年食事と宿泊の割引をしてくださり、さらに5周年ごとにアニバーサリープランを用意してくださるのだとか。結婚記念日を自分たち以外の方からお祝いいただける嬉しさを今後ずっと味わえる点が何よりも魅力的に感じ、最終的にプリンスさんに絞って好みの会場を選ぶことにしました。

• 宿泊提携あり
• 持ち込み可
• オリジナル生ケーキ対応
• シャトルバスあり
• 新幹線停車駅が最寄駅
• 宿泊施設あり
• 宴会場から緑が見える
• 宴会場に窓がある
• 挙式での生演奏
• フラワーシャワーができる

この式場で素敵な結婚式を挙げるためのアドバイス

当初私は邸宅ウエディングに興味がなく、貴賓館が候補にありませんでした。プリンスさん系列でも他の会場を先に見学したほどです。でも、そちらの会場で食事とプリンスブランドに感激したにもかかわらず、その会場で挙式する自分が想像できず、決めきれずにいたところ急遽見学を決めた形でした。行ってみると、貴賓館はホテル本館と内部でつながっていて、いい意味で邸宅感をあまり感じませんでしたし、写真を見て狭そうだと思っていた（失礼）チャペルも実際は十分な余裕があり、何よりhpや口コミの写真に写りきっていなかった貴賓館の美しさにすっかり魅了されました。見学に行くかどうか迷っている方には「とりあえず行ってみて」と強くお伝えしたいです。また、フィーリングや第一印象ももちろん大切ですが、実際の披露宴準備が完了している宴会場を見学する場合は装花やテーブルコーディネートに印象が左右されやすいと感じました。カーペットや天井、シャンデリアの有無や形、壁や柱の特徴など、装飾で変わらない部分から好みを確認することをおすすめしたいです。