招待客に配慮すれば素敵な式場

挙式会場について

軽井沢にある式場の中では一番有名ではないでしょうか。
雑誌でも見かけた事のある「石の教会」に入れるという事で楽しみにしていました。
磨いたような石ではなく本当に「石」で出来ています。
通路も内装も石です。椅子はさすがに木製です。
2Fのバルコニーみたいなところから新婦と新婦父が降りてくるスタイルです。
さすがに素敵だな、と思いましたが、参列した日はあいにくの雨……
石造りの教会がむしろ仇になり、パーティードレスで出た女性陣はとても寒そうにしていました。
あとブーケトスは教会から少し歩いたところにある小さな建物の中で行われました。
披露宴会場(ホテル)からはバスで移動し、更に教会からホテル→ブーケトス場所まで歩くので、ちょっと大変だなと感じました。
教会周辺はゴツゴツした石の通路なので、ヒールはひっかかるし着物の方も歩きづらそうでした。
あと教会に入れるのは30名ほどが限界だそうで、新郎のご友人と、新婦友人のご家族は全員ロビーで待機になったそうです。

披露宴会場について

人数いっぱい入れたからかちょっと狭く感じました。
その分新郎新婦が近くに感じられるので良い点もあるのかな。
現代的でスタイリッシュな雰囲気の内装（黒っぽい？）でした。
スクリーンでは料理中の映像が流れていてとても美味しそうでした。最近増えていますよね、厨房の中も見せる演出。
ただテーブルとテーブルの間の通路もせまく、写真を撮るために歩くのもちょっとためらわれたので、キャパと人数はよく検討した方がいいかもしれません。

料理について

厨房で中継演出をするだけあって実際とても美味しかったです。
自分が出た披露宴の料理は、和・洋から選べてちゃんとお箸なども後から持ってきて下さり、サービスが行き届いているなと思いました。
器や盛り付けもとても凝っていて、綺麗な写真が欲しくなってしまうほど。
序盤の料理やパンがボリューム多すぎて、最後のケーキまでお腹がもちませんでした。
とにかくどれも料理に外れなし！
お酒はどこの式場もそうですが無難なラインナップでした。飲めない方は烏龍茶かオレンジジュースですし。
料理にこだわりたい方にはおすすめです。

ロケーション（立地、交通アクセス）について

軽井沢駅からは少し離れているので車もしくはタクシーが必須。
バスも出ているようですが式の時間とマッチングしない事もあるので当てにしない方が無難です。
（バスを当てにして電車で来た友人が、それで遅刻ギリギリになってしまいました）

ホテルのフロントでタクシーを頼めるようですが、人気のシーズンはお客さんも多いので待つようです。
ですが電車で来られる招待客が多い場合は、タクシーチケットなどを招待状に入れられるかなどプランナーに相談するのがいいかと思います。

式場自体は林というか森の中です。

スタッフ・プランナーについて

有名なブレストンコートさんですが、スタッフさんの対応は正直残念でした。
ホテルも兼ねていますからお客さんも沢山いますし、捌ききれないのもあるかもしれませんが、もう少し丁寧な接客対応を望みます。
まずロビーに入っても結婚式場や化粧室・更衣室の場所がわかりづらい。
コンシェルジュと思しき方に訊くにもハイシーズンだと他の方で列が出来ています。
空いているフロントの窓口で更衣室の場所を聞いたら、「ああ、あちらの奥です」とだけ……
実際は「奥に向かって歩いて、途中に見える階段を下る」でした。
もう少し具体的な説明が欲しかったです。

着替え終わったあと、今度はどこで待てばいいのかと思いフロントさんに聞いたら「すみません、こちらではわかりかねます」と回答。
招待状にもどこで待てばいいか書いてありませんでしたし、しかたなくロビーで待っていたところアナウンスが。
アナウンスの通り2階の待合エリアに行ったら、他の挙式会場の参列者と入り乱れていてわけがわからないことに。
結局新郎新婦の親族の方が困っている私達を見つけて下さり、ちゃんと挙式まで待つ事が出来ました。

あと9月の連休中だったということもあり、1日何組ものカップルの予約が入っているから仕方ないのかもしれませんが、結婚式が終わって退出、見送りの新郎新婦と写真を撮ろうとしたら「次の組の方が来るので早めにクロークで受付してお帰り下さい」と。
クロークで荷物を受け取ろうとしたら、スタッフさんが一人しかいない為長蛇の列。
（次の組の参列者とバッティングしたみたいです）
友人グループと一緒に並んだのですが、「そちら様団体さんのようなので一度に出しちゃいますね」
とかなり無造作にドサドサと渡されました。
気持ちにゆとりが無かったのかもしれませんが、最後にそのような対応だったのでとても気分が悪くなりました。

この式場のおすすめポイント

ホテル自体はいい雰囲気なので、宿泊費・交通費をある程度負担できるのならば遠方の友人などに1泊してもらうと素敵な思い出になるのではないでしょうか。
更衣室もロッカーがあり広めですが、まるでスポーツクラブの更衣室のようでした。
(着物の友人は床に着物をひろげて畳むのにためらっていました)
あとロビーから遠く、階段もあるので歩くのが大変。
高齢の方や足の悪い方、妊婦さんだとちょっと困ってしまうのではないでしょうか。

ヘアメイクをする部屋も意外に狭いですが、一度に5名の美容スタッフさんがヘアメイクをするので意外に待ちません。そしてかなりお上手です。

なによりチャペルが特徴的で記憶に残りやすいというのが一番です。
晴れる確率が高いシーズンならばいいと思います。

• 宿泊施設あり
• 駐車場あり
• チャペルの天井が高い
• 外国人牧師
• ブーケトスができる
• 独立型チャペル
• 特になし
• 温泉地・観光地
• TV・映画に登場する式場

その他

設備や雰囲気は素敵なんですが、スタッフの対応や諸々のところが気になってしまい、心から楽しむ事は出来ませんでした。
東京方面から来た友人は新幹線→駅からタクシーで来られるので楽だったそうですが、軽井沢という場所が特殊な場所である以上、朝早く起きて片道2時間以上かけて行かねばならない地域である事を念頭に置くべきだと思います。
(長野県自体が広いので説明すると、同じ県内である長野市からは車で1時間~、松本からは2時間弱、諏訪伊那方面からは3時間以上かかります。電車だともっと時間がかかる事も)

午前中からの挙式であるならば、ブレストンコートもしくは近隣の佐久や上田でビジネスホテル代を少々負担して前泊してもらうぐらいの気持ちでいた方がいいかもしれません。

私達は10時半挙式の式に呼ばれましたが、ヘアメイクの指定時間が8時半までに到着とのことで、現地まで2時間かかるため朝5時起き6時出発、現地8時過ぎ着でヘアメイク→挙式→披露宴を経て終了が2時過ぎ。
そこからまた2時間かけて帰りましたがもうへとへと。しかも朝からずっと大雨。
自腹を切ってでも1泊すれば良かったと友人達と後悔しました。
(そうすれば軽井沢で観光も出来ますしね)

また、ヘアメイク代も相場より高いです。
ヘアセット(アップ)で8000円取られたのはびっくりしましたが、着物の友人は着付け代とヘアセットで2万円超えたそうですので、手持ちのお金には余裕を持ったほうがよいです。
受付をお願いする方に着物着用をお願いする場合は、着付け代ぐらいは負担した方がいいかもしれません。
また、挙式会場に入れず1時間近く待機となった他の招待客の方は、時間潰しのためにカフェに入ったそうですが1杯600円のコーヒーやら何やらで2000円近くの出費になったとか。
とにかく疲れるしお金がかかる式だったなあ……という印象しか残っていません。

見た目やブランド力、イメージだけで決めず、招待客の方になるべく負担をかけないように配慮が出来るカップルさんなら、きっと素敵な式になるのではないでしょうか。